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Wednesday, July 30, 2014


東京新聞で連載された安倍政権による集団的自衛権行使問題に関する最も分かりやすい一冊!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより

2014/7/30
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本書は、全14章と資料編で簡明に安倍政権による集団的自衛権(Right of Collective Self-Defense)行使の問題に最も分かりやすい詳細な説明がなされており、東京新聞と半田氏と旬報社さんの良心の結晶です。彼らは、主権者国民の立場に立っておられます。

半田さんの安倍政権の軍事安保体制の概括は最も一般に分かりやすいものです。集団的自衛権は、そもそも自衛ではなく、他国防衛、他衛である点が盲点です(集団的他衛権というのが適切)。そして、安倍の集団的自衛権行使は、安倍政権の個人的な米国防護の要請から、彼の誤った歴史認識(安保第5条で米国は日本を守るが、日本は米国を防護しない片務性なるもの)に基づいた対米従属の政策です。半田さんは、安倍軍事体制(日本版NSCと特定秘密保護法と集団的自衛権行使)を以下の様に見事に概括されています。

「たった四人で議論すれば首相の意向が通るのは当たり前です。密室でしかも議事録さえ残さない日本版NSCでこっそり自衛隊の海外派遣を決定し、決定された中身を特定秘密に指定すれば、国民の知る権利が奪われ、首相の思うがままの自衛隊の海外派遣が可能になります。」(4ページ)

私は、ここまで簡明なテーゼを拝見したことはありません。こんなに分かりやすく安倍軍事安保独裁政権の本質を表現した本はありません。

本書の最重要のポイントはこうです。日米間の軍事同盟では、米軍は日本人防護を既に1997年の日米ガイドラインで足手まといとなるので、日本政府が邦人輸送を依頼しましたが、明確に拒否しています。「日本国民は日本政府が、米国民は米国政府が退避させる責任がある。」(5ページ)と既に米軍は日本人を輸送どころか、一般的な防護義務を否定しています。偽保守の安倍による立法事実はございません。米軍の立場は、米国民の防護輸送だけです。

そこで、日本政府は朝鮮有事でも約在留邦人一万人は自衛艦で、4日以内に帰国させる独自の秘密輸送計画があります。(5−6ページ)

つまり、米軍は日米ガイドラインでも有事の邦人救出、防護、輸送を明確に拒否しており、日米同盟には片務性があり、安倍の言うような日本による米国防護の義務など逆に不平等です。日本を防護しないものを、日本が血を流して防護するのは属国の論理です。

本書は以上のように簡明に安倍政権の欺瞞性を打ち破っており、如何に国民に精確な情報が御用マスゴミから流されていないかが痛感されました。

追記:集団的自衛権は、1945年のチャプルテペック会議で、米州いずれか一国への武力行使を全加盟国への攻撃と見なし攻撃するという建前で確立され、大戦後は、冷戦期のソ連と米国が他国のへの侵略の正当化のレトリックとして集団的自衛権行使を主張してきたことは一般国民には知られていません。かのベトナム戦争は、米軍によるインドシナ半島衛星国化のために、トンキン湾事件を自作自演で仕掛けて、集団的自衛権行使として侵略したのです。ニカラグアでの民族政権転覆の軍事介入でも、当局の要請前に武力行使したにもかかわらず、集団的自衛権を主張し、ニカラグア判決で違法となっています。集団的自衛権は、対戦後の幾多の帝国主義的侵略行為の正当化のためのレトリックです。ただ感心したのは、1993年に米国が北朝鮮を軍事攻撃しようと画策した際、日本は集団的自衛権禁止を理由に1059項目に上る対米加担を拒否する英断をしていたことです。それが、対北朝鮮戦争を米国に断念させたのは全く正しい外交判断でした。それから、主権者国民は集団的自衛権の保有自体に誰も反対はしていないし、ただその現状での行使に問題があるということなのです。
 
本書は全日本国民必読の書です。

Tuesday, July 29, 2014


対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
ブラック企業絶滅という社会的目標を達成する最も有効な戦略とは?
2014/7/26
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本書では、無制限の服従義務を今や正社員に限定せず、バイト、非正規にも強要する諸悪の根源である日本型雇用システムの純化としての社会問題であるブラック企業対策の一環として諸策が提言されている。

ブラック企業が日本社会の企業偏重主義のシステム全体の複合的な産物であるという前提の基で、家庭、学校、医療、福祉、弁護士、NPO、労基署などの行政機関などの多分野、多領域間のフォーラム、小冊子作成などを通じた社会的ネットワークの構築が、ブラック企業絶滅という社会的目標を達成する最も有効な戦略であることが本書を通読して理解できる。

また、労働者使い潰しの4大違法労働時間制は、固定残業代(あらかじめ残業代込みとした基本給契約)、裁量労働時間制(一定労働時間働いたとして賃金と時間の関係を分離する点を悪用する)、管理監督者(今では、バイト店長まで登場しているが、肩書き上は管理職なので、残業代ゼロである)、変形労働時間制(一定期間を平均して1週当たりの労働時間が法定内であれば、1日8時間、1週40時間を超えて働かせることができる制度)の4つが地方や都心を問わず蔓延してきている。この4つは、全て労働時間と賃金の分離であり、安倍政権は、このようなブラック企業(ネオリベラリズムで純化する日本型労働システムという諸悪の根源、そのコアとなる特徴は労働者の無制限の服従規定)の合法化を推進していることは看過できない!安倍独裁政権は、労働者階級の敵である!!

本書は、日本型雇用システムに無意味に苦しめられている全勤労者の必読書です!!悪いのは、ブラック企業の屑どもであり、違法労務管理を容認する道理はない!!!少子化も、離婚も、鬱病も、自殺も、過労死も全ては主として違法労務管理の産物である。

ソ連製ホラー映画の大傑作!!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/29
レビュー対象商品: 妖婆 死棺の呪い [DVD] (DVD)
この映画を久しぶりにこのニューバージョンのDVDで鑑賞できました。基本的にタルコフスキー映画の影響が巨大です。クレーンを駆使した180度旋回ショットが、ヴィーとブルダラクたちによってサークルの周囲で脅迫され続ける主人公の神学生ホマーの錯乱した心理状態の演出が傑出しているし、酒場でもロールを駆使したリアープロジェクション、ダブルエクスプロージョンによる前傾のホマーと背景の分離の利用が独自性があり凄い!分割露光での同一人物の所作も、この光学的に分離された背景として処理され、前景のホマーと別次元のアクション空間を見事に作り出している。あの魔女は、恐ろしい!ソ連で、このようなホラー映画が1967年に既に制作された事実も無視できない。全編スタジオ撮影の面白さが駆使された映画であり、アメリア映画とは異質の体裁になっている。東欧の良質のホラー映画です。

Monday, July 28, 2014


対米従属勢力の亡国安保批判の良書:自衛隊法第95条で日本は反撃可能!米艦防護は、有事において個別的自衛権で可能!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/29
対米隷属の軍国主義政権である安倍政府は、米艦防護の為の集団的自衛権行使という主張がそもそも破綻していることが本書で論証されている。

柳沢氏は、まず二つの理由を挙げて安倍政権の主張の欺瞞性を反証されている。

1)日本の有事に、至近距離で並行し航行する米艦への攻撃は、自衛艦への攻撃とみなし、自衛隊法第95条で反撃可能であるということ。其処には、「武器等の防護の武器使用」 の条項があるからである。(序文6ページ)

第95条 自衛官は、自衛隊の武器、弾薬、火薬、船舶、航空機、車両、有線電気通信設備、無線設備又は液体燃料を職務上警護するに当たり、人又は武器、弾薬、火薬、船舶、航空機、車両、有線電気通信設備、無線設備若しくは液体燃料を防護するため必要であると認める相当の理由がある場合には、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度で武器を使用することができる。ただし、刑法第36条又は第37条に該当する場合のほか、人に危害を与えてはならない。

2) 米艦防護に集団的自衛権は、必要ないことは、既に中曽根政権の政府見解で、日本有事が前提で、個別的自衛権で対処できることが確認されているからである。「我が国を防護するために行動する米艦を防護することは、(日本の)個別的自衛権の範囲内」であるという政府見解が本書でも引用されている。( 序文6ページ)

「日本が武力攻撃を受けた場合 に、日本が救援、来援するアメリカの艦船等に 対して、その日本に対する救援活動が阻害され る場合に、日本側がこれを救い出すということ は、領海においても公海においても、憲法に違 反しない個別的自衛権の範囲内である」(中曽根 康弘首相の発言。第 98 回国会衆議院予算委員会議録 第 5 号 昭和 58 年 2 月 5 日 p.2.)

柳沢さんは、本書で安倍政権が立法事実なき、合法則性なく、説明責任を果たさない状態で強行推進している立法事実なき軍事安保政策で、日本版NSCも、特定秘密保護法も、集団的自衛権もそれらがセットで有事に限らない官邸独裁体制を構築することを正しく指摘されている。ここでは、一連の安倍政権の軍事安保政策が、国会の立法権の機能が、官邸とその官僚機構に剥奪される過程であることが叙述されている。官僚と官邸によるこれまでにない権力の収奪が進行中なのである。

本書では、一般国民には未だ浸透していない武力行使の国際的解釈が提示されており重要である。例えば、後方支援、機雷撤去、基地提供も武力行使の範疇であるという点である。他にも、一回の戦闘に勝利することと、戦争全体に勝利することの差異もあまり国民は分別できていないので、とても勉強になる。

筆者が、本書の核心部分(安倍政権の軍事安保とは何か?)を概括している最重要箇所と、日本国民に知らされていない集団的自衛権の世界史的な具体例の叙述を引用して、要点を抽出する。

柳沢さんは、安倍政権の軍事安保を如何の如く三本の矢として定式化している。
「日本版NSCによる官邸の情報独占、特定秘密保護法による政策プロセスの非公開によって、政権に対して安保政策に関する白紙委任状を与える制度が完成する。そこで目指される政策は、集団的自衛権による『自国防衛の必要を超えた武力行使』である。二つの法律とこの政策は、いわば、『安保版アベノミクス' 三本の矢』と言うべきものだ。」(P.12)

これが、閣議決定で憲法をも歪曲する安倍独裁体制の簡潔な概括である。

それから、集団的自衛権の行使が実際は帝国主義的な軍事侵攻の正当化の論理に悪用されてきた歴史を柳沢さんは読者に提示している。米国だけでなく、ソ連も同様だったのである。

「 集団的自衛権も、現実の世界では、大国が小国に軍事介入することを正当化するための論理として使われてきた。例えば、集団的自衛権を最初に行使したと主張したのは、1956年ハンガリーの民主化運動に軍隊を送って弾圧したソ連であり、ソ連はその後もチェコ' スロバキア、アフガニスタンに、ソ連崩壊後のロシアはタジキスタンに介入している。アメリカも、ベトナムとニカラグアへの介入の根拠に集団的自衛権を主張したほか、湾岸戦争と911後のアフガニスタン攻撃でも、国連決議とあわせて集団的自衛権を主張している。」(P.33)

そして、本書で最も無視できない国際法理が、1986年のニカラグア判決である。国際法理上の武力行使の範疇と、侵略の定義を柳沢さんが紹介している箇所が以下である。

「1986年、国際司法裁判所はニカラグア反政府武装勢力へのアメリカの支援を違法と判断したが、この、いわゆるニカラグア判決でも、『武器供与などの兵站支援は、武力攻撃とは言えないものの、武力による威嚇または武力の行使と見なされる』との考え方が示されている。また、国連総会決議による侵略の定義の中には、侵略行為への基地提供も含まれる。」(P.40)

本書では以上のように国民が知らされていない幾多の国際常識が、柳沢さんによって論述されており、大変勉強になった。

本書は全日本国民必読の書です。

政局を好転できる『25%運動』の戦略的提言:祝 愛国者にして日本一の政治経済学者植草さんの新著がついに出た! 対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/25
Amazonで購入(詳細)
私は、直接お会いでき交流できました植草さんと孫崎さんを人格的にも大好きで、最も崇拝していますし、植草さんのブログも大好きで購読している者です。おかげさまで日本の六大問題に関し基礎知識が既に身に付き、さらにありがたいことに同ブログの閲読が日課となっているので、植草さんの学説は自然と自分の見解と化しています。私は、皆さんと同様、植草さんのおかげでマスゴミと亡国官僚に騙されずに済んでいる国民の一人です。

今回出版されたご著書の内容全体は、現在入手して即時速読してみましたが、植草さんの本書での核心的問いである「政治は誰の為にあるべきか?」に全面的に答えるものになっています。

植草さんの学説は今では、株主層に限らず、より広範な文字通り主権者国民(労働者)にとってもフォローの対象であり、この度の新著の様に首尾一貫して最も広範な主権者国民の立場から、そして日本社会の現在のマクロな観点から概括する所の六大問題に就いて、政治経済学的批判を全面的に展開される豪快な筆舌は一読者としても爽快です。六大問題(原発、集団的自衛権、消費税、沖縄基地、TPP、そして、NHKに代表されるマスゴミと結託する前近代的司法)は、そのまま日本社会の六つの領域、六つの主要部分の概念的把握(体系的認識=学問)です。 私は一読者として、また政治的立場のラインに拘る者としても大満足の一冊です。

本書は私にとって本年最も重視する一冊なので、詳細な内容の評論は、熟読後に纏めて行いたいと思います。とにかく、植草さん、新著ご出版おめでとうございます!私は、植草さんを支持し続けます!!日本に、真に最も必要な経済学者は他ならぬ植草さんであり、あの御用学者の竹中や浜田ではありえません!!!

「政治経済学は誰の為にあるべきか?」という問いへの答えを植草さんは本書でも十二分に体現されています!!!これは、植草さんへの誠実な読者の方々もお分かりになっている素敵な真実です。それから、人民党の主席は、植草さんが最適任者ですし、私も植草さんに絶対投票します!

そして植草さんが提起されています野党の統一戦線の戦略は、日本共産党の態度にもかかっていますし、彼らの全国的組織力は野党で最強且つ最も広域に及んでいるので、曾て中国共産党がスターリンによって国民党に加入させられた誤りを犯さず、一政党として政策決定の独自性が常に守られるならば、また彼らの教義からすれば、ブルジョア民主主義政党との戦略的共闘にも応じるはずです。私も、当面は既存の主要な野党勢力である生活の党、社民党、日本共産党の共闘を希求します。

本書は、結論部における以下の重要テーゼを植草先生が、現在の日本の主要な社会問題を批判的に総括された上での有効な実践の指針としてご提示されているものです。25%運動と呼ばれる戦略です。

「圧倒的な議席数を確保する自公の政権与党であるが、何度も繰り返すように選挙で投票した有権者は、全体の4分の1に過ぎない。この勢力を結集できれば、いつでも大逆転は発生しうる。国民の過半数を結集するのは困難だろうが、国民の25%を結集することは、不可能な目標ではないはずだ。筆者はこれを『25%運動』と呼ぶこととする。主権者である市民が、この政治運動を主導することが必要になる。『主権者フォーラム』を創設し、政治勢力の大同団結を誘導する。こうした戦略が求められている。」(328ページ)

例えば、去年スタートした今野さんたちのブラック企業対策プロジェクトも、このような主権者フォーラムと同方向の政治的運動潮流にあり、政党だけでなく、多様な中間団体のネットワーク構築が、ブラック国家と化しているこの社会を変革できる新たな仕組みづくりを推進していますが、前者よりも遥かに広範に弁護士、医療、教育、福祉団体、情報発信事業者に限らず、各産業の地域別、産別労働組合、非企業別労組、労働NPO、各社会問題に取り組む政治市民団体も、この植草先生が本書で提言されております新たな市民の政治的ネットワーク構築の不可分な構成要素となるのは間違いありません。やはり、特定政党依存だけでは、与党と与党の補完勢力には勝てないからです。

本書は全日本国民必読の書です。

絶対に睡眠薬代わりに使えるお得な映画!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/28
レビュー対象商品: 勝手にしやがれ [DVD] (DVD)
本作は、切りまくるあからさまのラフなツギハギカットで有名ですが、しかし、私は冒頭の5分でいつも居眠りを始めてしまい、最後にベルモンドが特殊メイクなしの銃撃音だけの銃撃シーンで路上で倒れるところで目が覚めます。睡眠効果抜群のポストモダニズム映画です。ゴダールは、粗雑さをスタイルの域へ高めたのです。

絶対に睡眠薬代わりに使えるお得な映画!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/28
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本作は、切りまくるあからさまのラフなツギハギカットで有名ですが、しかし、私は冒頭の5分でいつも居眠りを始めてしまい、最後にベルモンドが特殊メイクなしの銃撃音だけの銃撃シーンで路上で倒れるところで目が覚めます。睡眠効果抜群のポストモダニズム映画です。ゴダールは、粗雑さをスタイルの域へ高めたのです。

Sunday, July 27, 2014


絶対に睡眠薬代わりに使えるお得な映画!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/18
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本作は、切りまくるあからさまのラフなツギハギカットで有名ですが、しかし、私は冒頭の5分でいつも居眠りを始めてしまい、最後にベルモンドが特殊メイクなしの銃撃音だけの銃撃シーンで路上で倒れるところで目が覚めます。睡眠効果抜群のポストモダニズム映画です。ゴダールは、粗雑さをスタイルの域へ高めたのです。

政局を好転できる25%運動の戦略的提言:祝 愛国者にして日本一の政治経済学者植草さんの新著がついに出た!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/25
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私は、直接お会いでき交流できました植草さんと孫崎さんを人格的にも大好きで、最も崇拝していますし、植草さんのブログも大好きで購読している者です。おかげさまで日本の六大問題に関し基礎知識が既に身に付き、さらにありがたいことに同ブログの閲読が日課となっているので、植草さんの学説は自然と自分の見解と化しています。私は、皆さんと同様、植草さんのおかげでマスゴミと亡国官僚に騙されずに済んでいる国民の一人です。

今回出版されたご著書の内容全体は、現在入手して即時速読してみましたが、植草さんの本書での核心的問いである「政治は誰の為にあるべきか?」に全面的に答えるものになっています。

植草さんの学説は今では、株主層に限らず、より広範な文字通り主権者国民(労働者)にとってもフォローの対象であり、この度の新著の様に首尾一貫して最も広範な主権者国民の立場から、そして日本社会の現在のマクロな観点から概括する所の六大問題に就いて、政治経済学的批判を全面的に展開される豪快な筆舌は一読者としても爽快です。六大問題(原発、集団的自衛権、消費税、沖縄基地、TPP、そして、NHKに代表されるマスゴミ)は、そのまま日本社会の六つの領域、六つの主要部分の概念的把握(体系的認識=学問)です。 私は一読者として、また政治的立場のラインに拘る者としても大満足の一冊です。

本書は私にとって本年最も重視する一冊なので、詳細な内容の評論は、熟読後に纏めて行いたいと思います。とにかく、植草さん、新著ご出版おめでとうございます!私は、植草さんを支持し続けます!!日本に、真に最も必要な経済学者は他ならぬ植草さんであり、あの御用学者の竹中や浜田ではありえません!!!

「政治経済学は誰の為にあるべきか?」という問いへの答えを植草さんは本書でも十二分に体現されています!!!これは、植草さんへの誠実な読者の方々もお分かりになっている素敵な真実です。それから、人民党の主席は、植草さんが最適任者ですし、私も植草さんに絶対投票します!

そして植草さんが提起されています野党の統一戦線の戦略は、日本共産党の態度にもかかっていますし、彼らの全国的組織力は野党で最強且つ最も広域に及んでいるので、曾て中国共産党がスターリンによって国民党に加入させられた誤りを犯さず、一政党として政策決定の独自性が常に守られるならば、また彼らの教義からすれば、ブルジョア民主主義政党との戦略的共闘にも応じるはずです。私も、当面は既存の主要な野党勢力である生活の党、社民党、日本共産党の共闘を希求します。

本書は、結論部における以下の重要テーゼを植草先生が、現在の日本の主要な社会問題を批判的に総括された上での有効な実践の指針としてご提示されているものです。25%運動と呼ばれる戦略です。

「圧倒的な議席数を確保する自公の政権与党であるが、何度も繰り返すように選挙で投票した有権者は、全体の4分の1に過ぎない。この勢力を結集できれば、いつでも大逆転は発生しうる。国民の過半数を結集するのは困難だろうが、国民の25%を結集することは、不可能な目標ではないはずだ。筆者はこれを『25%運動』と呼ぶこととする。主権者である市民が、この政治運動を主導することが必要になる。『主権者フォーラム』を創設し、政治勢力の大同団結を誘導する。こうした戦略が求められている。」(328ページ)

例えば、去年スタートした今野さんたちのブラック企業対策プロジェクトも、このような主権者フォーラムと同方向の政治的運動潮流にあり、政党だけでなく、多様な中間団体のネットワーク構築が社会を変革できる新たな仕組みづくりを推進していますが、前者よりも遥かに広範に弁護士、医療、教育、福祉団体、情報発信事業者に限らず、各産業の地域別、産別労働組合、非企業別労組、労働NPO、各社会問題に取り組む政治市民団体も、この植草先生が本書で提言されております新たな市民の政治的ネットワーク構築の不可分な構成要素となるのは間違いありません。やはり、特定政党依存だけでは、与党と与党の補完勢力には勝てないからです。

本書は全日本国民必読の書です。

イタリア製原発ホラー映画の名作対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/27
本作は、カーク・ダグラス演じる原発建設を推進する電力会社のケインが、その本当の息子を絞殺し、原発事業ごと世襲しようとするエンジェルという悪魔が、最後には原発=黙示録で地球を焼き払う悪魔の陰に苦悩し、挫折したカーク・ダグラスを追いやり、原発事業を強行するところで映画は終わる。原発=悪魔という、キリスト教の勧善懲悪を通した反原発プロパガンダのフィクションにおける形態の典型が本作です。イタリアンといより、ハマーの英国映画に近い緩慢で、堅実な劇映画の制作態度がよく出ています。しかし、悪魔に頼り過ぎのプロットは破綻気味で、物語の整合性は不足してます。本作は、プロパガンダとして修辞学が傑出しており、原発=悪魔=ホロコースト=ナチ=資本家という思考の構図が埋め込まれています。

このクオリティーには度肝を抜かれた!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/27
これは、もの凄い完成度の高い韓国映画である。ハリウッドの水準に達しており、遜色ない出来である。あの最初の怪物の襲撃のシークエンスは、それだけでどんなモンスター映画も勝てない。香港映画の生産様式を導入した韓国だが、その成果は抜群だった。ただし、ニューシネマ的な結末で少女が死んでしまった点が映画の後味を悪くしている。残念だが、しかし全体としては日本のテレビ局が派遣労働者たちを搾取して作れるレベルではない。

ブラック企業絶滅作戦進行中!ブラック企業絶滅という社会的目標を達成する最も有効な戦略とは?,対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
 2014/7/26
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本書では、無制限の服従義務を今や正社員に限定せず、バイト、非正規にも強要する諸悪の根源である日本型雇用システムの純化としての社会問題であるブラック企業対策の一環として諸策が提言されている。

ブラック企業が日本社会の企業偏重主義のシステム全体の複合的な産物であるという前提の基で、家庭、学校、医療、福祉、弁護士、NPO、労基署などの行政機関などの多分野、多領域間のフォーラム、小冊子作成などを通じた社会的ネットワークの構築が、ブラック企業絶滅という社会的目標を達成する最も有効な戦略であることが本書を通読して理解できる。

また、労働者使い潰しの三大違法労働時間制は、固定残業代(あらかじめ残業代込みとした基本給契約)、裁量労働時間制(変形労働時間制ともいい、一定労働時間働いたとして賃金と時間の関係を分離する点を悪用する)、管理監督者(今では、バイト店長まで登場しているが、肩書き上は管理職なので、残業代ゼロである)の三つが地方や都心を問わず蔓延してきている。この三つは、全て労働時間と賃金の分離であり、安倍政権は、このようなブラック企業(ネオリベラリズムで純化する日本型労働システムという諸悪の根源、そのコアとなる特徴は労働者の無制限の服従規定)の合法化を推進していることは看過できない!安倍独裁政権は、労働者階級の敵である!!

本書は、日本型雇用システムに無意味に苦しめられている全勤労者の必読書です!!悪いのは、ブラック企業の屑どもであり、違法労務管理を容認する道理はない!!!少子化も、離婚も、鬱病も、自殺も、過労死も全ては主として違法労務管理の産物である。ブラック企業に死を!!!

フツとツチ族の内紛の背後にはレイシズムを煽った帝国主義勢力が暗躍!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/26
レビュー対象商品: HOTEL RWANDA (Blu-ray)
フツとツチ族の内紛は、レイシズムを悪用するそれぞれの海外帝国主義勢力(フランス、ベルギー、イギリス、米国など)に支援、操作されたものである点が本作では無視できない。

ドラキュラそのまんまのクリストファー・リーとムーアの対決が光る傑作!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/26
レビュー対象商品: 黄金銃を持つ男 [Blu-ray] (Blu-ray)
私は、ロジャー・ムーアもクリストファー・リーも性格俳優ではなく、いつも同じまんまの印象であるが、とにかくドラキュラそのまんまのリーとの対決が面白いロジャー・ムーアのボンドものでは最高傑作である。やはり、悪役が強いと面白いのだ。

対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
このクオリティーには度肝を抜かれた!
2014/7/27
これは、もの凄い完成度の高い韓国映画である。ハリウッドの水準に達しており、遜色ない出来である。あの最初の怪物の襲撃のシークエンスは、それだけでどんなモンスター映画も勝てない。香港映画の生産様式を導入した韓国だが、その成果は抜群だった。ただし、ニューシネマ的な結末で少女が死んでしまった点が映画の後味を悪くしている。残念だが、しかし全体としては日本のテレビ局が派遣労働者たちを搾取して作れるレベルではない。

Saturday, July 26, 2014


悪いのは、ブラック企業の屑どもであり、違法労務管理を容認する道理はない!対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
2014/7/26
Amazonで購入(詳細)
ブラック企業が日本社会の企業偏重主義のシステム全体の複合的な産物であるという前提の基で、家庭、学校、医療、福祉、弁護士、NPO、労基署などの行政機関などの多分野、多領域間のフォーラム、小冊子作成などを通じた社会的ネットワークの構築が、ブラック企業絶滅という社会的目標を達成する最も有効な戦略であることが本書を通読して理解できる。

また、労働者使い潰しの三大違法労働時間制は、固定残業代(あらかじめ残業代込みとした基本給契約)、裁量労働時間制(変形労働時間制ともいい、一定労働時間働いたとして賃金と時間の関係を分離する点を悪用する)、管理監督者(今では、バイト店長まで登場しているが、肩書き上は管理職なので、残業代ゼロである)の三つが地方や都心を問わず蔓延してきている。この三つは、全て労働時間と賃金の分離であり、安倍政権は、このようなブラック企業(ネオリベラリズムで純化する日本型労働システムという諸悪の根源、そのコアとなる特徴は労働者の無制限の服従規定)の合法化を推進していることは看過できない!安倍独裁政権は、労働者階級の敵である!!

それから、本書では言及されていないが、マスゴミ業界は、テレビも契約社員でさえ、残業代ゼロが暗黙の業界ルールになっている!まさしく労働に関する違法な労務管理がマスメディア業界を支えており、これを放置している派遣業者達の社会的罪悪は巨大である。違法労務管理は全て例外なく労基署へ申告し、摘発するべきである。

本書は、日本型雇用システムに無意味に苦しめられている全勤労者の必読書です!!悪いのは、ブラック企業の屑どもであり、違法労務管理を容認する道理はない!!!少子化も、離婚も、鬱病も、自殺も、過労死も全ては主として違法労務管理の産物である。