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Wednesday, June 18, 2014


文句なしの日本映画の最高傑作!津雲半四郎こそが理想的な社会人像である!!2014/6/14
Amazon.co.jpで購入(詳細) 対米従属批判論者 中西良太さんのレビューより
本作は、仲代さんご本人も自身のベスト作に選ばれた日本映画の大傑作である。ここでいう、武家は今日ではブラック企業の等価物として多くの人の目にも映るし、武士道とはゴーンが例えているように日本型雇用システムの等価物である。今井正監督の『武士道残酷物語』という名作も本作と同じスタンスで、同じ主題を扱い、より意図的に武士道と日本型雇用システムをダブらせている点が見落とせない。100%真剣で行われた殺陣の成功例も他に類がない。現在は中間組織の不在や弱体化が、この日本社会の危機の原因であるが、個人が個人の範囲で行う戦いでは、正に本作の津雲半四郎の行為は正しいのである。私は、津雲に完全に共感するし、本作が心底好きである。忘れてはならないのは、本作で津雲半四郎は、何も敵である武家連中に事の是非の判断を託していない事である。ここに、抗議抵抗の原則がある。事の是非を判断するのは被害者であり、組織的加害者である連中ではないのである。この態度が、見事に体現されている。

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