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Monday, September 22, 2014


各人トラブルを抱えた家族が娘のコンテスト入賞を目指して西海岸へ2014/9/21
本作では、ネオリベラルな競争原理が見事に否定されており、共生の価値観がこのトラブル続きの普通の中産階級家庭を通して描かれている。しかも、悪人や敵役が出ないのも重要なポイントである。そう、アンタゴニストはこのようにトラウマやトラブルでも成立する劇映画の機能である。この映画の思想は、主人公がラストで自由でハチャメチャなダンスを披露して、このコンテストの競争/価値規定の非人間的な論理を否定するところであり、家族が揃って彼女に追随してダンスするシーンである。人間的な生活の楽しさ、本当の価値がそこに可視的になっており、素晴らしいコメディである。アメリカ的な民主主義の精神が見事に体現された良作である。
対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者セヌリ党員の中西良太さんのレビューより    

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