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Monday, September 22, 2014


大恐慌時代のアメリカにみる共生の価値観の大切さ2014/9/21
私は、本作が小説では一番のお気に入りで最も影響を受けました。映画版のファンであり、次に大部ですが生まれて初めて小説に没入したのはこれが初めてでした。ジョード一家は、今の日本の大多数の家族にとって自己を投影できますし、今の日本人の苦難と重なる点が多いです。あの、土地を銀行に強奪され西海岸へ逃れてきた農民達を狙い撃ちにする奴隷農場は、まさに今の日本で言うブラック企業の屑どもと見事に本質的に符合します。本作では、また如何に国家による国営農場にみるような公的な救済/介入が格差を是正し、生存権、人格権を守る砦となるのかも示しています。もしそれがなかったら、ジョード一家は生活改善への足がかりを得るのは難しかったでしょう。今の日本でもそのまま共感をもって読める外国小説はこれです。

対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者セヌリ党員の中西良太さんのレビューより

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