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Tuesday, October 21, 2014


特にスターリンやヒトラーの人物論では最良の書2014/10/19
私は、まずトロツキーが大軍需産業をバックにしたヒトラーが、ドイツの敗戦プチブルと労働者の民族主義的な怨恨を魅き付ける才能があった点を客観的に指摘しているのが印象に残った。次にスターリンに就いては復讐心と彼の戦略家としての才能を認めている点が印象に残る。そして、両者の対比としては、全者が体制を自力で確立したのに対して、スターリンは官僚体制の産物であり、その逆ではないということである。大衆煽動では、前者の方が優れていた。しかし、トロツキーはあくまで、仮令ヒトラーがスターリンと組んでも消滅敗退する運命にあると確信していたし、トロツキーはあくまでスターリン治下でもソ連を支持し続けた。ソ連に裏切られても、あくまでソ連の改革と死守を呼号し続けた誠実なトロツキーの信念の深さが、本書から感じられる。

出典元:
中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ500レビュアー)    

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