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Sunday, December 7, 2014


ルイーズ・ルネ・ファルコネッティ以外にジャンヌ役は考えられない!2014/12/3
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私は、本作こそドライエルのベスト中のベストと考える。彼自身の言によれば、本作の中心思想は、典型的な冤罪事件を通して描く魂の勝利である。ここには、古今東西を問わない卑劣な国策裁判の手口が映画的に正確に概括されている。例えば、自白の強要だけでなく、そもそも犯罪を犯していない者への、減刑や免罪を餌にした自白への誘導尋問である。自白させれば、罪刑法定主義に反しても有罪立証という形式にもっていける国が、アジアには日本を始め多く残っている。この中世ヨーロッパだけではない。冤罪事件、国策裁判の本質、体質を知りたければ、本作を鑑賞すれば分かる。本作は、肉体的に滅ぼされても、滅ぼすことが最後までできないものは、その人の理念であり、意志であることを描き、ジャンヌの勝利に終わっている。勝ったのは彼女である。

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ500レビュアー)  

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