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Friday, January 2, 2015


日本最高の知性が送る政治学的映画評論2014/12/26
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私は、副島さんの大ファンであり、この自分の専門領域に関する副島さんの学説も全てフォローしています。

先の政治学的映画評論集の二著である『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ〈上・下〉』(講談社プラスアルファ文庫)、『アメリカ帝国の滅亡を予言する』(日本文芸社)でも、副島さんは上部構造である映画から、これまた上部構造である政治を読解するのではなく、映画評論家達とは違い作品の枠に限定されないで、本書では作品をあくまでキリスト教、イスラム教、戦争、フランス文化、現代などの歴史的状況の反映として分析されています。

作品も豊富で、ヨーロッパ映画だけでなく、アメリカ映画も含まれています。

『アレクサンドリア』/『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』/『終着駅 トルストイ最後の旅』/『グレース・オブ・モナコ』/『誰がため』/『抵抗(レジスタンス)─死刑囚の手記より─』/『チェチェンへ アレクサンドラの旅』/『バーダー・マインホフ 理想の果てに』/『副王家の一族』/『ある子供』/『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』などなどです。

単なる俗物映画評論屋達の作品内容しかみない狭隘な評論よりも、政治学的な副島さんの映画評論の方が秀逸です。

日本最高のインテリである副島さんの学説は、映画領域でも私にとって学習対象です。副島さんによる映画の定義は全く正しいです。気取り屋のアートフィルムは国産映画を蝕むからです。

副島さん:映画はあくまでお金を払って観てくれる大衆観客にとっての娯楽(アミューズメント)である。この事を忘れて、クソ面白くもない気取り屋たち(今や絶滅種に近い)による高級知識の押しつけの様な事を私はしない。(本書、P.239)

本書は、全ての映画ファン、そして副島ファン必読の書です。

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ500レビュアー)    

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