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Friday, January 2, 2015


マルクス経済学の正統性の本質は方法にある!2014/12/29
レビュー対象商品: 歴史と階級意識 (単行本)
本書は、ルカーチがスターリン主義や修正主義に抗してマルクス経済学を防衛した最重要文献である。一言でいうと、方法に於ける正統性とは実践と理論の弁証法の貫徹であり、理論の実践を通じた発展的適用にある。そこにおいてのみマルクス経済学は後代に活かされていくのである。そして、形而上学的、個人崇拝的な思考の一切を排する。

ルカーチは誰よりも、資本主義が本質的に人間を疎外している状況を理解している。疎外とは、物やサービス自体が価値を持ち、人間がそれ以下になることであり、賃金よりも物やサービスなどの商品価値の方が高いということにも顕著である。

また、彼のイデオロギー論も秀逸であり、資本主義社会におけるイデオロギーを、資本主義システムに対して疑問を抱かずに当たりまえと思い込む意識を指すのである。

本書は、正統なマルクス経済学研究の必読書です。

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ500レビュアー)    

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