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Monday, October 19, 2015

対米従属論の権威中西良太氏のAmazonレビューより 世界史と日本史の戦場で池上氏と我らが佐藤さんの強いられている二正面作戦:反知性主義と実用主義との闘い


世界史と日本史の戦場で池上氏と我らが佐藤さんの強いられている二正面作戦:反知性主義と実用主義との闘い,2015/10/18
本書は、単に世界史の評論ではなく、戦闘的な目的から執筆されています。

今の日本の論壇には、反知性主義という妖怪が徘徊しています。

それは、安倍や橋下のような反知性主義の政治エリートの危険性だけでなく、無学の知を売り物にしたり、隣国を汚辱するレイシズム本を売りさばいて儲けたり、果ては昨今流行している根拠も脚注もない、黙示録的思考の反米陰謀論商売もこの手の反知性主義の唯心論的態度の現象です。しかもこれは、右派左派を問わない広範な思想的悪疫です。ネトウヨ現象も、反知性主義の範疇です。

さらには、知や文化の質を軽視する実学主義の嵐も対局にあるもう一つの妖怪です。しかし、これは、有用な情報や技術の量的蓄積としての大学学部再編成の政策的方針であり、就職にも結びつかない文系の蔑視排除は、そこに反知性主義が入り込む隙が生まれます。

学問的思索(体系知としての学問的思考)とは、個別的な知がどのように、現実の歴史的、社会的な脈絡の中で連関し、知の全体の中でどのような位置を占めるかを認識しようとすることだと、佐藤さんも指摘しています。これこそが、反知性主義と対局の社会人の思考なのです。

本書の本質は、佐藤さんによる以下のタイトルに関する解説で十分把握できます。

佐藤さん:…タイトルには二つの意味がある。第一は、世界史と日本史を融合した大世界史ということだ。日本の視座から世界を見、また世界各地の視座から日本を見、さらに歴史全体を烏瞰することに努めた。

第二は、歴史だけではなく、哲学、思想、文化、軍事、科学技術、宗教等を含めた体系知、包括知としての大世界史ということだ。

(p.253)

本書は、全ての佐藤ファン及び池上ファンの必読書です!

Source:

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! 対米従属批判!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ1000レビュアー)  

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