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Monday, November 16, 2015

対米従属論の権威中西良太氏のAmazonレビュー: スターリニズム脱却による社会主義的民主主義を目指した第二革命がペレストロイカだった!


スターリニズム脱却による社会主義的民主主義を目指した第二革命がペレストロイカだった!2015/11/15
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ゴルビーは、トロツキー以後、フルシチョフに次いで重要なソ連指導者でした。

西側の援助を受ける為にペレストロイカで、ネオリベをソ連に注入し、崩壊させたという陰謀論はここで見事に反証されています。

ソ連を崩壊させる意図は、彼自身には毛頭もなかったのです。

中央集権化と民主主義、市場経済と計画経済の併存は、革命初期の社会主義社会の健全な構造でした。ゴルビーは社民ではなく、あくまで民主主義と矛盾しない真の科学的社会主義の信奉者です。社民はブルジョア思想であり、民主主義的なブルジョア思想です。
ゴルビーは、スターリン的なではなく、民主主義的な科学的社会主義、つまり本来のそれを指して言っています。この両者は混同できません。

ヤナーエフ副大統領らの8月クーデターは、失敗はすれども、ロシア共産党非合法化やペレストロイカ終焉の契機になり、ソ連自体の崩壊を招き、ソ連の民主的再構築によるユーラシア同盟への再編が挫折する結果を生み、結局はスターリニズムがソ連を葬ってしまいました。その後は、ネオリベが猛威をふる世界情勢に堕落してしまいました。

反共人気作家とは異なり、20世紀の社会主義の教訓を、あくまで誠実な社会主義者であるゴルビーはこう正確に総括しています。

ゴルバチョフ:私は民主主義であって、民主主義や社会問題の正しい解決を欠いた社会主義思想はありえないとするところから物事を考えている。社会主義について議論する場合には、この国に存在した社会主義のモデルが破産したのであって、社会主義思想それ自体が破産したのではないという点をはっきり認識すべきだろう。時々、次の様な質問がでる。1917年の十月革命は恐るべき破局だったのだろうか、それともやはり真の革命だったのだろうか?なぜこんな質問が出てくるのか私にはよくわかる。十月革命の歴史的結果は、革命を遂行した人々の期待とは一致しなかったからだ。だが、それらの結果は、真の民衆革命だった十月革命の思想が実践された上での結果ではなかった。スターリン的社会モデルが強制的に導入されての結果だったのである。 (本書72ページ)

ゴルビーは、社民ではないし、ネオリベの注入者でもなかったのです。あくまで、初期の十月革命に忠実に反スターリニズムでソ連を民主化し立て直そうとしたことが本書からも論証されます。

本書は、ソ連末期の事象を理解し、20世紀の社会主義運動を考察する上で必読の書です!

Source: 中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! 対米従属批判!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ1000レビュアー)    

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