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戦前戦中、ドイツの軍人カール・ハウスホーファーの下で帝国主義思想となった現在流行中の地政学に関する省察,
レビュー対象商品: 現代の地政学 (犀の教室) (単行本(ソフトカバー))
重要ポイント:
地政学や生態学的ナショナリズムは、ナチ思想、ファシズムの公認イデオロギーの形態をとっていたので、誤解されやすいですが、ソ連でもアメリカでも地政学的分析自体は発展し、21世紀の現在では流行となっています。 上部構造である政治を地理的、自然条件からも抽象して考えることにはマルクスも反対しており、原理的にはファシズムとは関係ない合理的な思考だと分かります。むしろ史的唯物論と重なる。 事実関係: 1、現在、地政学が世界的流行となっている。 2、ナチス公認イデオロギー(ただし、主唱者ハウスホーファーと生存圏理論に影響を受けたヒトラーの関係は不安定)だったために、日本では20世紀後半地政学を主張する有識者は皆無だった。 3、ソ連時代から、ロシアの政治、知的エリート層には地政学に言及する者が多かった。 4、佐藤さんが、ロシア科学アカデミー民族学•人類学研究所セルゲイ•チェシュコ副所長に尋ねると、ロシアのマルクス主義の原点であるプレハーノフの思想に地政学が含まれており、ロシアのマルクス主義の構成要素の一つであると判明。 コメント: ナチとソ連のプロパガンダを比較しても、実に多くをナチはソ連からコピーしていることが分かります。地政学にしても、ソ連がナチスの公認イデオロギーを採用したわけではないことは本書からも理解できます。大元は、カント哲学であり、起源はナチでもソ連でもありません。本書は、特に地政学的にスターリニズムを分析している点が面白かったです! すべての佐藤ファンの必読書です!
Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! Keep going, comrades! 親米親中親露!米中露至上主義!民主主義に禁句はないし、国境も文化の垣根もない!民主主義を世界へ!在日外国人への差別を止めよう!反陰謀論悪徳業者!)
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