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Monday, June 9, 2014


CIAに封じられた禁断のドキュメンタリー:1980年に共和党政権とイラン政府は人質解放を意図的に遅らせカーター再選を潰した2014/3/22
 本作で描かれるのは、いわゆる米軍人オリバー・ノースを代表とする影の政府としてイラン政府と秘密交渉を議会から隠れて行い、レーガン当選のためにCIA長官のブッシュが、イランの諜報機関とパリで交渉しアメリカの人質解放を意図的に遅らせることに始まる、一連のCIAと米軍共同謀議のもたらした憲法停止状態の破廉恥なスキャンダルである。そして、彼らはイラン政府にイラクとの戦争用の武器を売却し、そうして得た資金をニカラグアのCIAが結成した国際テロ組織コントラへ提供していた。

 当時、イラクのフセイン政府は米国から化学兵器を購入していた対米従属政権であり、米議会で審議されたこの秘密工作においてイランにも武器を売却して殺し合いをさせている構図が無視されるべきではないし、ラムジー・クラークもこの点を指摘している。武器を双方に売却して、殺し合いをさせ軍産複合体と結託したCIA、米軍は、さらにその資金で南米のコスタリカとパナマのノリエガ経由で麻薬と資金をニカラグアの彼らの傭兵集団であるコントラに提供した。コントラはその資金で、ニカラグア情勢を悪化させ、最終的に民主主義を破砕したのである。ここでは、連中の民主主義の大義名分が偽善であり、CIAと軍産複合体は戦後の秘密作戦で民主主義の輸出どころか、麻薬取引や武器売却や国際テロや民族政権転覆などのファシズムを輸出していた史実が明らかになる。民主主義はこのような非人道的な卑劣な秘密作戦によって実現されるものではなく、米国全体への国際的な信頼を失墜させてしまうのである。それが、イラン・コントラ醜聞事件の結果であり、他の無数のCIA秘密作戦にも共通している点である。

 本作は全日本国民必見の映画です。  

対米従属批判論者の中西良太さんのアマゾンレビューより

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