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日本のサラリーマン階級の悲哀について総合知を得られます!,
レビュー対象商品: 幸せを奪われた「働き蟻国家」日本―JAPANシステムの偽装と崩壊 (単行本)
本書では、陰謀論業者ではなく、カレル・ヴァン ウォルフレン氏の日本社会への分析が鋭利です。
例えば、民主党のようなサラリーマン層の支持政党がなぜ失敗したのかの社会全体からの洞察が秀逸です。 まず、日本型雇用下で、転職を主とした労働市場の形成に寄与したものは何なのか? カレル・ヴァン ウォルフレン:リクルート事件が大きなスキャンダルになった本当の原因は、リクルートは労働市場の流行を作り出していたということです。 リクルート出版によって、それまで次の転職先を探す手立てのなかった人たちが、転職の可能性を探ることが、可能になった。リクルート社長は実際に労働市場というものを作り出していたのです。(本書、306ページ) 日本型雇用社会での転職が稀有、困難だった時代というものを今の世代は体感する術はなかったので貴重です。 そこで、いかにネオリベの現状を打破するべきか? カレル・ヴァン ウォルフレン氏の根本的に重要な方策は以下です。 カレル・ヴァン ウォルフレン:(女性の本格雇用などの)真の労働市場ができれば、サラリーマンが政治に参加するようになるでしょう。 今日、サラリーマンは、ヨーロッパの ブルジョアとは異なり、真の意味での市民権を得ていません。 彼らは、会社が嫌がるから、政治に参加できません。多少の例外があるかもしれませんが、基本的には政党への政治的支援はサラリーマンによってなされているのではありません。 非常に興味深いことに、そのような理由から、これまでサラリーマンのための政党というものが成功した試しがありません。 真の労働市場が構築され、成長し、政治的仕組みが中心に据えられれば、政治的変化が望めます。サラリーマンが政治的に開眼し、政治参加するようになるからです。 日本社会にとって、これはとても大きな変化になるでしょう。(307ページ) これこそが、民主党政権崩壊の一因であり、かつ次の真の主権者政権樹立にとり極めて貴重な提言です。 本書は、すべての日本国民の必読書です!
Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! 対米従属批判!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
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