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Monday, August 29, 2016

祝第三次反ブラック企業戦争戦勝記念!ブラック企業スターダストプロモーション(スターダスト詐欺)と日本の労働者階級の戦い!


求人詐欺 内定後の落とし穴
求人詐欺 内定後の落とし穴
今野 晴貴著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,188

5つ星のうち 5.0 求人票詐欺を法的に無罪にする瑕疵がもたらす日本的地獄:業界を問わず日本の現下の労働環境に氾濫している求人詐欺の実態と対処法を網羅した最良の書!2016/8/28
Amazonで購入(詳細)
業界を問わず日本の現下の労働環境に氾濫している求人詐欺の実態と対処法を網羅した最良の書!

本書は、労働者の立場に立つ弁護士さんたちも参照しているほどポッセの有志ある相談員の大学院生をはじめ、今野さんの偉大な労働現場に対する調査の集大成です!

日本の労働環境では、現在ブラック企業問題と不可分のブラック企業による求人詐欺が氾濫しています。

ブラック企業には、大手有名企業も中小零細企業も包括されています。求人詐欺は、まさに大手が使っている詐欺手段です。例えば、映像業界ではスターダストプロモーション及びそのグループ企業(スターダストネットやスターダストマーケットSDMなど)
が求人詐欺の最たる例です。

基本的な特徴は、求人における求人票と労働契約の不利な方向への労働条件の乖離です。

1、 求人で提示される給与は、実は基本給と給与という概念の違いを巧みについた形で、固定残業代制が隠蔽されています。
2、 固定残業代制は、基本残業代ゼロのための違法な残業代の扱いです。これは、労基法に規定されていません。あくまで悪徳社労士たちの、そして会社側の創作に過ぎません。
3、 求人詐欺の一般的な特徴である固定残業代制は、様々な名称でなんとか手当という名称で後出しで告げられます。
4、 求人詐欺は、求人票と労働契約の法的相違を巧みに悪用して、求人票と正反対の内容でも後出しで、内定を蹴り、選択肢がなくなった勤務開始後などにサインを強要してきます。すべて、労働条件の後出しでの改悪と当初の求人内容のすり替えを行います。
5、 固定残業代制は、まず求人票での基本給と固定残業手当の内訳を明かさせることで、契約前に必ず労働条件通知書を交付させ、それと最終的な労働契約書との一致を待つまでは、サインをしないことです。
6、 また固定残業代制は、何時間分を含むのかを明記していないところは、完全に際限のない残業代ゼロを強いてくる悪質企業です。しかも、固定残業分を超過したらその分は別途法定残業代を支払わなくてはいけません。
7、 求人詐欺は、最初は正社員で募集して、後出しで契約を書面上で有期雇用にすり替える手口も典型的です。
8、 求人詐欺では、労働条件も口頭と文面でめまぐるしく変更が行われ、最後的には、実際の労働条件が最後に書面で示されたものとも異なるものです。
9、 労基署が公認する計算方法は、判例法理にも基づいていますので、もし月給が20万で、内訳で基本給が17万で、3万が固定残業代手当ならば、賃金計算は、20万で行えばいいのです。騙されてはいけません!
10、 一かけ月あたりの総労働時間計算は、法定の173.8で何も問題ありません。それで、月給総額を割れば法定範疇の時給単価が出ます。
11、 そして、残業時間はその一ヶ月の時給単価に通常の法定外時間労働ならば1.25をかければいいのです。そして、あとは残業単価に残業した時間分を少数点を含めてかければいいのです。
12、 労働条件通知書と労働契約書は、それぞれ別の法律による規定であり、相互に代替可能なものではありません。この二つを安易に混淆する傾向が、行政機関にもある。

ハローワークは、雇用保険受給者たちにそのビデオ説明で恐ろしいブラック企業への誘導を行っています。なんと、労働条件にこだわらずに選べと脅しをかけているのです。これは、最も公開情報を集め求人詐欺企業の集積体である場所が行うことで、甚だしく耐え難いものになります。

ブラック企業と求人詐欺の問題は、二つで一つの問題ですが、求人票と労働契約書の関係に法的瑕疵があるために、クローズアップして糾弾するのは必須です!

本書は、求人詐欺と戦う日本の全労働者の必読書です!

祝第三次反ブラック企業戦争戦勝記念!ブラック企業スターダストプロモーション(スターダスト詐欺)と日本の労働者階級の戦い!


求人詐欺 内定後の落とし穴
求人詐欺 内定後の落とし穴
今野 晴貴著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,188

5つ星のうち 5.0 求人票詐欺を法的に無罪にする瑕疵がもたらす日本的地獄:業界を問わず日本の現下の労働環境に氾濫している求人詐欺の実態と対処法を網羅した最良の書!2016/8/28
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業界を問わず日本の現下の労働環境に氾濫している求人詐欺の実態と対処法を網羅した最良の書!

本書は、労働者の立場に立つ弁護士さんたちも参照しているほどポッセの有志ある相談員の大学院生をはじめ、今野さんの偉大な労働現場に対する調査の集大成です!

日本の労働環境では、現在ブラック企業問題と不可分のブラック企業による求人詐欺が氾濫しています。

ブラック企業には、大手有名企業も中小零細企業も包括されています。求人詐欺は、まさに大手が使っている詐欺手段です。例えば、映像業界ではスターダストプロモーション及びそのグループ企業(スターダストネットやスターダストマーケットSDMなど)
が求人詐欺の最たる例です。

基本的な特徴は、求人における求人票と労働契約の不利な方向への労働条件の乖離です。

1、 求人で提示される給与は、実は基本給と給与という概念の違いを巧みについた形で、固定残業代制が隠蔽されています。
2、 固定残業代制は、基本残業代ゼロのための違法な残業代の扱いです。これは、労基法に規定されていません。あくまで悪徳社労士たちの、そして会社側の創作に過ぎません。
3、 求人詐欺の一般的な特徴である固定残業代制は、様々な名称でなんとか手当という名称で後出しで告げられます。
4、 求人詐欺は、求人票と労働契約の法的相違を巧みに悪用して、求人票と正反対の内容でも後出しで、内定を蹴り、選択肢がなくなった勤務開始後などにサインを強要してきます。すべて、労働条件の後出しでの改悪と当初の求人内容のすり替えを行います。
5、 固定残業代制は、まず求人票での基本給と固定残業手当の内訳を明かさせることで、契約前に必ず労働条件通知書を交付させ、それと最終的な労働契約書との一致を待つまでは、サインをしないことです。
6、 また固定残業代制は、何時間分を含むのかを明記していないところは、完全に際限のない残業代ゼロを強いてくる悪質企業です。しかも、固定残業分を超過したらその分は別途法定残業代を支払わなくてはいけません。
7、 求人詐欺は、最初は正社員で募集して、後出しで契約を書面上で有期雇用にすり替える手口も典型的です。
8、 求人詐欺では、労働条件も口頭と文面でめまぐるしく変更が行われ、最後的には、実際の労働条件が最後に書面で示されたものとも異なるものです。
9、 労基署が公認する計算方法は、判例法理にも基づいていますので、もし月給が20万で、内訳で基本給が17万で、3万が固定残業代手当ならば、賃金計算は、20万で行えばいいのです。騙されてはいけません!
10、 一かけ月あたりの総労働時間計算は、法定の173.8で何も問題ありません。それで、月給総額を割れば法定範疇の時給単価が出ます。
11、 そして、残業時間はその一ヶ月の時給単価に通常の法定外時間労働ならば1.25をかければいいのです。そして、あとは残業単価に残業した時間分を少数点を含めてかければいいのです。
12、 労働条件通知書と労働契約書は、それぞれ別の法律による規定であり、相互に代替可能なものではありません。この二つを安易に混淆する傾向が、行政機関にもある。

ハローワークは、雇用保険受給者たちにそのビデオ説明で恐ろしいブラック企業への誘導を行っています。なんと、労働条件にこだわらずに選べと脅しをかけているのです。これは、最も公開情報を集め求人詐欺企業の集積体である場所が行うことで、甚だしく耐え難いものになります。

ブラック企業と求人詐欺の問題は、二つで一つの問題ですが、求人票と労働契約書の関係に法的瑕疵があるために、クローズアップして糾弾するのは必須です!

本書は、求人詐欺と戦う日本の全労働者の必読書です!

【書評】求人詐欺 内定後の落とし穴 今野 晴貴著


求人詐欺 内定後の落とし穴
求人詐欺 内定後の落とし穴
今野 晴貴著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,188

5つ星のうち 5.0 求人票詐欺を法的に無罪にする瑕疵がもたらす日本的地獄:業界を問わず日本の現下の労働環境に氾濫している求人詐欺の実態と対処法を網羅した最良の書!2016/8/28
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本書は、労働者の立場に立つ弁護士さんたちも参照しているほどポッセの有志ある相談員の大学院生をはじめ、今野さんの偉大な労働現場に対する調査の集大成です!

日本の労働環境では、現在ブラック企業問題と不可分のブラック企業による求人詐欺が氾濫しています。

ブラック企業には、大手有名企業も中小零細企業も包括されています。求人詐欺は、まさに大手が使っている詐欺手段です。例えば、映像業界ではスターダストプロモーション及びそのグループ企業が求人詐欺の最たる例です。

基本的な特徴は、求人における求人票と労働契約の不利な方向への労働条件の乖離です。

1、 求人で提示される給与は、実は基本給と給与という概念の違いを巧みについた形で、固定残業代制が隠蔽されています。
2、 固定残業代制は、基本残業代ゼロのための違法な残業代の扱いです。これは、労基法に規定されていません。あくまで悪徳社労士たちの、そして会社側の創作に過ぎません。
3、 求人詐欺の一般的な特徴である固定残業代制は、様々な名称でなんとか手当という名称で後出しで告げられます。
4、 求人詐欺は、求人票と労働契約の法的相違を巧みに悪用して、求人票と正反対の内容でも後出しで、内定を蹴り、選択肢がなくなった勤務開始後などにサインを強要してきます。すべて、労働条件の後出しでの改悪と当初の求人内容のすり替えを行います。
5、 固定残業代制は、まず求人票での基本給と固定残業手当の内訳を明かさせることで、契約前に必ず労働条件通知書を交付させ、それと最終的な労働契約書との一致を待つまでは、サインをしないことです。
6、 また固定残業代制は、何時間分を含むのかを明記していないところは、完全に際限のない残業代ゼロを強いてくる悪質企業です。しかも、固定残業分を超過したらその分は別途法定残業代を支払わなくてはいけません。
7、 求人詐欺は、最初は正社員で募集して、後出しで契約を書面上で有期雇用にすり替える手口も典型的です。
8、 求人詐欺では、労働条件も口頭と文面でめまぐるしく変更が行われ、最後的には、実際の労働条件が最後に書面で示されたものとも異なるものです。
9、 労基署が公認する計算方法は、判例法理にも基づいていますので、もし月給が20万で、内訳で基本給が17万で、3万が固定残業代手当ならば、賃金計算は、20万で行えばいいのです。騙されてはいけません!
10、 一かけ月あたりの総労働時間計算は、法定の173.8で何も問題ありません。それで、月給総額を割れば法定範疇の時給単価が出ます。
11、 そして、残業時間はその一ヶ月の時給単価に通常の法定外時間労働ならば1.25をかければいいのです。そして、あとは残業単価に残業した時間分を少数点を含めてかければいいのです。
12、 労働条件通知書と労働契約書は、それぞれ別の法律による規定であり、相互に代替可能なものではありません。この二つを安易に混淆する傾向が、行政機関にもある。

ハローワークは、雇用保険受給者たちにそのビデオ説明で恐ろしいブラック企業への誘導を行っています。なんと、労働条件にこだわらずに選べと脅しをかけているのです。これは、最も公開情報を集め求人詐欺企業の集積体である場所が行うことで、甚だしく耐え難いものになります。

ブラック企業と求人詐欺の問題は、二つで一つの問題ですが、求人票と労働契約書の関係に法的瑕疵があるために、クローズアップして糾弾するのは必須です!

本書は、求人詐欺と戦う日本の全労働者の必読書です!

Tuesday, August 23, 2016

【書評】政府はもう嘘をつけない (角川新書) 堤 未果著


政府はもう嘘をつけない (角川新書)
政府はもう嘘をつけない (角川新書)
堤 未果著
エディション: 新書
価格: ¥ 864

5つ星のうち 5.0 最も隠された戦後日本の違憲状態:日本国憲法では市民に公選される国会議員しか公務員は意味せず(憲法第15条)しかし...役人が市民代表に!2016/8/22
本書では、一番印象に残った最重要の論点は、日本の官僚制の特殊性です。

なんと、日本国憲法では市民に公選される国会議員しか公務員は意味せず(憲法第15条)、官僚はそれに使える官吏と正しく規定されている(憲法第73条)のに、昭和22年の国家公務員法で官吏が、本来の国会議員=公務員から分離され、公選されない、責任も負わない公務員として再定義されている点です。

佐藤優さんが、日本の官僚を指して独自の階級と定義したのには、一理あります。それは、上記の特権状態に加え、日本の法律の7割が閣法で、実質は上記のような官僚が制定し、内閣法制局のような官僚自身がそれを審査する閉鎖的な状態にあるからです。

日本の官僚は、国会議員から公務員として自己を独自の非公選の公務員として再規定した利権集団と言えます。

本書で引用される竹原氏の以下の言が殊に秀逸です。

竹原氏:本来憲法に書かれた全体の奉仕者である公務員とは、国民の手で選ばれ、国民の手でクビにできる、国家公務員だけなのです。

(本書118ぺージ)

つまり、実際は公選されていない役人たちがあたかも市民の信任を得た代表であるかのように振る舞い、なおかつその行為に責任を問われないと言う特権状態、非民主的な違憲状態が隠蔽されているのが日本の実態です。

これは、隠された戦後の違憲状態の一つとして衆目に値する真実です。

また、堤さんには、人工芝運動の詳細な規定をする際に、日本の典型的な人工芝運動であるシールズやしばき隊を勇気を持って名指しで批判して欲しかったのが残念な点ではあります。

しかし、全体として秀逸極まりない社会問題の批判的分析の書です!

Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! Keep going, comrades! 親米親中親露!米中露至上主義!民主主義に禁句はないし、国境も文化の垣根もない!民主主義を世界へ!在日外国人への差別を止めよう!反陰謀論悪徳業者!) 

Monday, August 15, 2016

【書評】 新路線 トロッキー著


新路線
新路線
トロッキー著
エディション: 単行本

5つ星のうち 5.0 全党的大衆の政策決定参加を否定する官僚主義によるフラクション発生のメカニズム解明!2016/8/14
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レビュー対象商品: 新路線 (単行本)
トロツキーは、本書でスターリニズムのみならず、社会的不均衡に基づく管理制度の普遍的現象である官僚主義のソビエトにおける発生を解明しています。

1、フラクション、グループ形成、組織内の分裂の現象は、排他的に一部の機構による全体の見解、方針、政策などの決定から他の組織内の大衆が排除されており、それに対し、自主的な組織内活動の代替物としてのフラクションを一時的、恒常的に形成し、それに対峙し、外部勢力とも結託する素地ができあがることである。ある組織の分裂の始まりである。

2、ソビエトの10月初期では、国家機構の労働者化のために、多くの主要工場労働者の最良部分が管理職として党内で増大し、相対的に主要工場細胞の弱体化希薄化をもたらしてしまう。ここに、事態の矛盾があり、官僚主義形成の原因となった。労働者の最良部分の管理分子としての機構への取り込みは正しいが、それは経済の成功、工場の活動の健全な脈動があり、現場にとどまるプロレタリアの不断の党への流入が保障されている場合に官僚主義を抑止できる。ソ連では、前者の肥大が進んだ結果スターリン体制の誕生となる。

3、党内の縄張り主義や身内意識は、フラクションの温床というか官僚主義の結果であり、それらを克服するのは党内民主主義=労働者民主主義による積極的交流しかない。

4、官僚主義は、官庁的悪習の総体ではなく、人間と事物に対する一定の管理制度としての社会現象であり、広範な大衆の非文化性の度合いに応じて複雑化する。ソ連では、国営工業と農業市場の強制的な結合をなす国家機構として、また常備軍の必要も官僚制をもたらした。

5、ソ連当時の反革命は、国営工業と農業市場との不調和、不適合の増大であり、農村における富農層の増大、富農層と私的資本の結合、農村と都市の勤労者の低い文化水準などであり、例えば、国営資本に対する私的資本の優位性の漸次的増大は、機構のブルジョア化をもたらし、私的資本と農民の結合が早い場合は、それだけ激しい反政府闘争となる。経済的諸関係により、反革命の形態、速度が決まる。

6、革命とは、単なる政治的獲得物や社会改革の後で終結するものではなく、不断にその可能性と資源をくみつくし、新しい社会主義社会の形成という限界しか知らないものである。政権獲得で終わるのが、革命ではない。

7、党の政治制度は、労働者民主主義と中央集権制という党建設の二側面が、最も正しく、情勢に即応する形で釣り合う点に真理がある。どちらかだけでは、真理ではないのである。

8、労働者民主主義と中央集権主義は、各人においては個人の独立と規律順守との必要な均衡、調和のとれた行動と強固な規律の必要性に対する理解として存在する。

つまり、組織の人間としては官僚主義はフラクションをもたらすのに断固反対し、真に組織的な人間というのは、正義の独立精神が内的な規律順守と結びついているような人格のことであり、この生きた組織的な有機性を実現できるようにこのような人格形成を全組織的に目指すことである。世代間の官僚主義的管理は、この可能性を破壊する。これは、党だけではなく、企業にも共通する。

本書は、トロツキーによる官僚主義の完璧な反駁であるが、彼は、理論だけではスターリン主義を打倒できなかった。トロツキーは、赤軍を用いてスターリンを打倒する以外に、当時手がもうなかったと言える。組織局を牛耳り、自派の人間を機構に送り込みつづけたスターリンを倒すには、もう武力しかなかったのであるが、彼は1923年でもそれをしなかった。


Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! Keep going, comrades! 親米親中親露!米中露至上主義!民主主義に禁句はないし、国境も文化の垣根もない!民主主義を世界へ!在日外国人への差別を止めよう!反陰謀論悪徳業者!) 

Tuesday, August 9, 2016

【書評】現代に生きる信仰告白 -改革派教会の伝統と神学 佐藤優著


現代に生きる信仰告白 -改革派教会の伝統と神学
現代に生きる信仰告白 -改革派教会の伝統と神学
佐藤優著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,836


5つ星のうち 5.0 政治と信仰と自由権:日本のキリスト教と政治の関わり方に関する省察2016/8/8
Amazonで購入(詳細)
本書では、佐藤さんが日本の政治と宗教の関係について省察し、回答している以下の箇所が殊に秀逸だと思いました。教会員であることと共産党員であることは現実の政治運動では矛盾しないという指摘も正しいです。

質問:

安保法制廃案運動、市民団体、労組、政党などとの連携強化はしないのでしょうか。国民連合政府についてはどうですか?

佐藤さん:
(佐藤さんは、それらと教会との必然的連関を否定した上で、各人の自由裁量と述べた後、靖国神社の問題に言及)

……かつて靖国の国営化の問題があったわけですから、潜在的には、今のような政権だといつでもこういうことが起こりうる。これは、私たちの信仰的良心と関わる大問題ですね。

それから、私は、宗教的に中立な追悼施設というものも、ものすごく危険だと思います。

これは、教会として反対すべき、信仰告白的な事態です。

追悼行為の中には、宗教性があります。国家によってつくられた追悼施設を拝めというのは人造宗教そのものです。

神道との連続性のある民族的な性格を持っている神社の方が、まだマシです。

国家が強制して人間の内心に入っていくるということに対して、我々は敏感にならなければなりません。

ということは、キリスト教徒も他者の内心に土足で踏み込むようなことをするべきではないのです。

それから、表現の自由、信仰の自由で一番重要なのは、自分の信仰を強制して告白させられないことです。内心で思っていることは語らない自由があることが、本来の自由権です。

(pp.124-5)

以上のように、宗教の考察は、政治の考察にも転化しています。佐藤さんは、政治と宗教の内面の問題を分離していないのも正しく、自由権擁護は信仰の自由の保護でもあり、信仰は法的に禁止することは反民主主義そのものであることが明白です。一面的な無神論者だと思われがちなマルクスも、これを否定していません。

本書は、すべての佐藤ファンの必読書です!

【書評】現代に生きる信仰告白 -改革派教会の伝統と神学 佐藤優著


現代に生きる信仰告白 -改革派教会の伝統と神学
現代に生きる信仰告白 -改革派教会の伝統と神学
佐藤優著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,836


5つ星のうち 5.0 政治と信仰と自由権:日本のキリスト教と政治の関わり方に関する省察2016/8/8
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本書では、佐藤さんが日本の政治と宗教の関係について省察し、回答している以下の箇所が殊に秀逸だと思いました。教会員であることと共産党員であることは現実の政治運動では矛盾しないという指摘も正しいです。

質問:

安保法制廃案運動、市民団体、労組、政党などとの連携強化はしないのでしょうか。国民連合政府についてはどうですか?

佐藤さん:
(佐藤さんは、それらと教会との必然的連関を否定した上で、各人の自由裁量と述べた後、靖国神社の問題に言及)

……かつて靖国の国営化の問題があったわけですから、潜在的には、今のような政権だといつでもこういうことが起こりうる。これは、私たちの信仰的良心と関わる大問題ですね。

それから、私は、宗教的に中立な追悼施設というものも、ものすごく危険だと思います。

これは、教会として反対すべき、信仰告白的な事態です。

追悼行為の中には、宗教性があります。国家によってつくられた追悼施設を拝めというのは人造宗教そのものです。

神道との連続性のある民族的な性格を持っている神社の方が、まだマシです。

国家が強制して人間の内心に入っていくるということに対して、我々は敏感にならなければなりません。

ということは、キリスト教徒も他者の内心に土足で踏み込むようなことをするべきではないのです。

それから、表現の自由、信仰の自由で一番重要なのは、自分の信仰を強制して告白させられないことです。内心で思っていることは語らない自由があることが、本来の自由権です。

(pp.124-5)

以上のように、宗教の考察は、政治の考察にも転化しています。佐藤さんは、政治と宗教の内面の問題を分離していないのも正しく、自由権擁護は信仰の自由の保護でもあり、信仰は法的に禁止することは反民主主義そのものであることが明白です。一面的な無神論者だと思われがちなマルクスも、これを否定していません。

本書は、すべての佐藤ファンの必読書です!