| |||||||||||||
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
21世紀の昭和史論:昭和史の中に組み込まれている悪の構造を日本最高の歴史研究家でもある佐藤さんと半藤さんが解明している!,
レビュー対象商品: 21世紀の戦争論 昭和史から考える (文春新書) (単行本)
祝アマゾンベストセラー1位 達成!─ 本 > 新書 > 文春新書
本書は、対談としても私が読んだ中では最良の昭和史に関する反照、省察に富んでおり、歴史の教訓を自覚的に万人に平易に解き明かしている! さすが、私が唯一かつ最も崇敬する日本最高の作家佐藤さんであり、最も実証的な昭和史研究家の半藤氏である! 一面的で恣意的な陰謀論歴史修正主義の孫ちゃんなどとは、対照的である! 私たちは、昭和史62年と14日の戦前、戦中、戦後を教訓をくみ取る形でここまで全面的に、簡潔に考察したことはないと思います。しかも、どのトピック(731部隊、ノモンハン、戦争終結、8月15日終戦論の否定、昭和陸海軍の官僚制、第三次大戦など)も全て現在も継続する歴史戦線の最重要問題である。歴史の知識は、外交戦、ビジネス、文化においては武器である。 本書の核心的な思想は、佐藤さんの以下の言に概括される。 佐藤さん:負け戦に対する総括が不十分なまま、あの戦争で活躍したエリートが戦後も日本の政治に表と裏の双方で影響を与え続けた。そのために、日本に破滅をもたらした因子が温存されることになってしまった。 (本書、6ページ) これが、自覚的な創作の出発点となる正しい歴史認識である。 本書で幾つか殊に感銘を受けたのは、731部隊とノモンハンと戦争終結方法に関する極めて洞察に富んだ省察である。以下、私の感想を一部紹介する。 細菌兵器研究の成果を提供する見返りに戦犯指定されなかった731部隊に関しては、裕仁が細菌兵器の研究を正式に命令していた史実は日本をナチと同一視される危険な行為でしたが、両氏は、その面だけに言及せず、裕仁がのちに風船爆弾でペスト菌を米本土に散布するかについては、裁可を拒否し、日本を戦後の国際的な恥辱から救っていた史実も評価する。このような、全面的で、客観的な論述の態度を反知性主義者、陰謀論者たちは学ばなくてはならない。 佐藤さん(旧日本軍が風船爆弾にペスト菌を搭載することに対して):しかし、もしそれをしていたら、国際法上の相互主義の問題になります。片方が、戦時国際法を破ったら、その範囲において相手も破っていいことになってしまうんです。例えば、日本は重慶爆撃をしたから、東京大空襲も原爆投下も、相互主義で認められるという議論がある。風船爆弾に細菌兵器を載せていたら、アメリカは、この相互主義の名の下に、原爆の他に毒ガスを使ったでしょう。 (本書、30ページ) この点も、歴史認識問題でおろそかにできない常識です。 日本初の近代戦であり、アジアと欧州戦線の結節点であるノモンハン事件が、第二次大戦の開始という説が紹介されるが、それが独ソ不可侵条約を生み、ポーランド侵攻を生んだ契機である以上、両氏の解説も極めて説得的である。いずれにせよ、満州に始まり、満州に終わった戦争だったのである。ここで、佐藤さんは、ロシア人はグルジア人のスターリンを首領にした史実からも、領域ナショナリズムであり、彼らは領土の横の領域に広がる緩衝地帯を好むという日本では知られていない極めて重要な価値観の差異を分析している。 もっとも、当時の双方の領土に関する見解は、旧日本軍が一方的に当初の規定の国境線とは別の主張を始めたことに起因している。 佐藤さん:私が調べたところ、昭和9年の関東庁の地図では、モンゴル側が主張するように、国境線はハルハ川から13キロメートルほど東方に大きな弧を描いている。それを関東軍司令部が、なぜか昭和12年秋頃から、ハルハ川そのものが国境線だと言い始めたんです。(本書、47ページ) ここでも失敗の本質は、情報収集もろくにしていない精神論だけで戦争をした現地軍参謀の独断専行にあることが分かる。 終戦工作についても、アメリカがポツダム宣言を受け入れない罰として原爆を投下したという説は否定されているし、アメリカが原爆投下をしたのは、パナマ侵攻で彼らが現地住民を新兵器の実験台にしたのと同じ道理である。日本が降伏したのは二発の原爆のためではなく、それから後にソ連侵攻で和平交渉の最後の望みが絶たれたためで、しかもソ連侵攻後も軍部は天皇制温存のために徹底抗戦を堅持していた。ので、なおさら原爆が最終的にとどめを刺したわけではない。この原爆神話を支える戦争終結に関する米国の修正主義は両氏も否定している。 ここでは、佐藤さんの洞察力が以下の推測において極めて説得力がある。それは、スターリンがアメリカの原爆開発を知って対日進行を早めたかである。 佐藤さんは、むしろスターリンはヤルタ会談での約束を守るために早めたという。 佐藤さん:むしろ、8月9日の満州侵攻という日付の意味に注目したほうが、わかりやすいのではないでしょうか。2月のヤルタ会談でスターリンは、ドイツ降伏の3ヶ月後に参戦すると言っていました。ソ連の対独戦勝記念日が5月9日ですから、その3ヶ月後とするとぴったり合います。米英に対して、ヤルタ会談での対日参戦の約束を守ったぞ、という気持ちが強かったのではないか。 (本書、pp.101-102) この説が極めて有力だと思います。 本書は、昭和史に関する最良の書籍です!もちろん、すべての佐藤ファンの必読書です! | |||||||||||||
Wednesday, May 25, 2016
21世紀の昭和史論:昭和史の中に組み込まれている悪の構造を日本最高の歴史研究家でもある佐藤さんと半藤さんが解明している!
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
Alarm Signal! – Danger Draws Closer in P.R.O.C. : NED-funded Network of Young Democratic Asians, NOYDA (亞洲青年民主陣線; 亞洲青年民主網路; 亞洲青年民主連線) - The Anti-Empire Report Far East 2013-2018
Smart Phone ver. NED-Asian Colour Revolutionary Network, NOYDA Network of Young Democratic Asians? 亞洲青年民主網路; 亞洲青年民主連線 ; 亞洲青年民主陣線 ...
-
Smart Phone ver. NED-Asian Colour Revolutionary Network, NOYDA Network of Young Democratic Asians? 亞洲青年民主網路; 亞洲青年民主連線 ; 亞洲青年民主陣線 ...
-
Smart Phone ver. NED-Asian Colour Revolutionary Network, NOYDA Network of Young Democratic Asians? 亞洲青年民主網路; 亞洲青年民主連線 ; 亞洲青年民主陣線 ...
No comments:
Post a Comment