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反ユダヤ主義も帝国主義も復権しているからこそ、マルクスも復権する!,
レビュー対象商品: 復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に (角川新書) (新書)
本書では、佐藤さんが修正主義として宇野のマルクス経済学に立脚しながら、官僚階級論、エンクロージャーが経済的な内因による変化ではなく、宗教的な外在的要因により資本主義が確立したとする説、市民社会と国家と其れらの揚棄としてのキリスト教的千年王国についてこれまでと同様に語っているのが読み取れます。佐藤さんは、マルクス主義と千年王国の信仰に共通点を見出しています。
もちろんこれらは、マルクス主義ではありません。 佐藤さんは、基本的に革命や史的唯物論を否定しています。 そして、資本主義の内在的論理の理解にマルクス研究の価値を資本家と労働者の側から置いています。 佐藤さんは、社会変革に対しては、急ぎつつそれが外部からやってくるのを待つというキリスト教的待機主義です。 それに対して、的場氏は、マルクスの学説に基づいて、官僚を階級としてではなく、身分制社会の残滓として捉えています。 佐藤さん:官僚を階級としてみることはできますか? 的場氏:いや近代の鬼っ子のような存在です。まさに、彼らは近代市民社会と近代国家の中で出現したのです。官僚問題は、その後の典型的な問題だというような言い方をマルクスはしています。官僚問題は、ユダヤ人の解放問題や、いわゆる市民社会の私生活の問題とほぼ照応しています。(35ページ) 官僚は、資本階級と労働者階級にその権能に応じて照応する支配階級の行政装置です。官僚は、日本では特に資本階級の上に君臨しているように見えるのは仮象であり、あくまでその力は資本階級という支配階級全体の力です。これが、マルクス主義の官僚論です。 また、的場氏はエンクロージャーを経済以外の何らかの宗教的な外的衝撃とは捉えていないし、プルードン的なアソシアシオン、市民社会(資本主義経済)とイデオロギーとしての国家、資本主義国家全体を、パリコミューンのような共同体の概念で揚棄する可能性についての議論の新たな可能性に希望を託している点が印象に残りました。 佐藤さんもマルクスの階級闘争の精神を完璧に読み取っているのも秀逸です。 佐藤さん:『共産党宣言』の中で言うような、闘争というのは、個々のプロレタリアは最後に勝利するまで必ず負けると、しかし、重要なのは広がりゆく団結の輪なのだと。これを別の言い方でいうと、戦う中でできていく一つの教育的な効果です。(85ページ) プロレタリアは、階級としての最終的な勝利までは必ず負けるが、それまでに団結の輪が広がっていくということが、最後の勝利を準備するということです。 それから、プロレタリアは経済問題を解決しようという理由からよりも、そうした問題に取り組むことから排除されているからこそ、逆に私的利害を飛び越えて政治に参加しようとするというのも正しいです。 結局は、資本が国家を支配し、国家を超越して帝国主義に転化していくことが確認され、権力を掌握する階級の内在的論理とそれによる国家の改造、市民社会と国家を止揚する共同体の概念がここで復権しています。それに伴い、ユートピア社会主義のプルードンが、マルクスとの対比で再評価されているのも無視できません。さらに、東欧社会主義国の優れた点は立ちおくれという語に歪曲された古き良き欧州の生活模様が温存されていたことだというのも優れた指摘です。 しかし、マルクスが人間改革をおろそかにしていたという指摘は誤りであり、マルクスは外的世界、諸関係を変革することで人間自身も変革されると終始説いています。 以下の的場氏の言葉が本書の中で殊に印象に残りました。 的場氏:地上の世界の掟は、生産と再生産の繰り返し、大地や労働への尊厳、そして平等な分配と脱成長的世界を要求しています。 そのための解決方法が、アソシアシオンという概念であったわけです。だからこそ今の時代の資本主義を超える、新しい可能性を議論する意味があるのです。 (本書、pp.310-311) 本書は、すべての佐藤ファン、的場ファンの必読書です!日本のマルクス研究にとって参考になります。
Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! 親米親中親露!米国至上主義!民主主義に禁句はないし、国境も文化の垣根もない!民主主義を世界へ!在日外国人への差別を止めよう!反陰謀論悪徳業者!)
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Monday, May 2, 2016
True Marxist View on Bureaucracy: Bureaucracy is not a Class! It is an Administrative Device of the Ruling Class in Capitalist Society!
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Alarm Signal! – Danger Draws Closer in P.R.O.C. : NED-funded Network of Young Democratic Asians, NOYDA (亞洲青年民主陣線; 亞洲青年民主網路; 亞洲青年民主連線) - The Anti-Empire Report Far East 2013-2018
Smart Phone ver. NED-Asian Colour Revolutionary Network, NOYDA Network of Young Democratic Asians? 亞洲青年民主網路; 亞洲青年民主連線 ; 亞洲青年民主陣線 ...
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