Wednesday, June 3, 2015


民間研究者中西良太氏の対米従属批判論集
亡国の反知性主義者安倍晋三批判: 反知性主義の定義とは?反知性主義対策の三箇条とは?2015/5/31
本書でも、佐藤さん流の反知性主義の定義は明快です。この概念は元々佐藤さんによるものです。

佐藤さん:それは、実証性、客観性を軽視もしくは無視して、自分が欲する様に世界を理解する態度というものです。要するに株価が上がれば経済がよくなるみたいな態度です。......政治エリートに反知性主義者がいると、国内政治、国際政治の両面で大変な悪影響を与え、日本の国益を毀損することになります。(4, 16ページ参照)

すなわち、今の日本の経済問題を佐藤さんは、次の数式で表現しています。A(実体経済成長)=B(高株価)であるから、官製相場、マネタリズム政策で B(高株価)=A(実体経済成長)と倒錯する反知性的で危険な経済学的観念論です。株価が正確な経済状況の反映であるのは、経済成長の実態があり、官製相場でない場合のみです。後者だけ釣り上げて、実体経済の牽引になっていないのは我々の実感する所の現実です。

これは、アベノミクスを最も簡明且つ正確に捉えた定式化です。

では、佐藤さんに依る反知性主義対策の三箇条とは何か?

佐藤さん:第一は、自らが置かれた社会状況を、できる限り客観的に捉え、それを言語化することだ。自分の考えてることをノート、PC、スマートフォンなどに記録する習慣を身につけよう。

第二は、他人の気持ちになって考える訓練をすることである。

第三は、LINEなどのSNSを用いた話し言葉的な思考ではなく、頭の中で自分の考えた事柄を吟味してから発信する書き言葉的思考を身につける事だ。重要な事柄に付いては、SNSを用いずに、PCで文を綴り、プリントアウトして、推敲した後で送付する習慣を身につけると書き言葉的思考力が向上する。

このような知性を強化する作業を継続する事に依って、信頼、希望、愛など目には見えないが、確実に存在する事柄を掴む事ができる様になれば、もはや反知性主義を恐れる必要はなくなる。 (本書、265ページ)

本書は、そんな佐藤さんの知性に富んだ反知性主義対策の知性養成講座です!

全ての佐藤ファンの必読書!

転載元:
中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
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