Tuesday, August 23, 2016

【書評】政府はもう嘘をつけない (角川新書) 堤 未果著


政府はもう嘘をつけない (角川新書)
政府はもう嘘をつけない (角川新書)
堤 未果著
エディション: 新書
価格: ¥ 864

5つ星のうち 5.0 最も隠された戦後日本の違憲状態:日本国憲法では市民に公選される国会議員しか公務員は意味せず(憲法第15条)しかし...役人が市民代表に!2016/8/22
本書では、一番印象に残った最重要の論点は、日本の官僚制の特殊性です。

なんと、日本国憲法では市民に公選される国会議員しか公務員は意味せず(憲法第15条)、官僚はそれに使える官吏と正しく規定されている(憲法第73条)のに、昭和22年の国家公務員法で官吏が、本来の国会議員=公務員から分離され、公選されない、責任も負わない公務員として再定義されている点です。

佐藤優さんが、日本の官僚を指して独自の階級と定義したのには、一理あります。それは、上記の特権状態に加え、日本の法律の7割が閣法で、実質は上記のような官僚が制定し、内閣法制局のような官僚自身がそれを審査する閉鎖的な状態にあるからです。

日本の官僚は、国会議員から公務員として自己を独自の非公選の公務員として再規定した利権集団と言えます。

本書で引用される竹原氏の以下の言が殊に秀逸です。

竹原氏:本来憲法に書かれた全体の奉仕者である公務員とは、国民の手で選ばれ、国民の手でクビにできる、国家公務員だけなのです。

(本書118ぺージ)

つまり、実際は公選されていない役人たちがあたかも市民の信任を得た代表であるかのように振る舞い、なおかつその行為に責任を問われないと言う特権状態、非民主的な違憲状態が隠蔽されているのが日本の実態です。

これは、隠された戦後の違憲状態の一つとして衆目に値する真実です。

また、堤さんには、人工芝運動の詳細な規定をする際に、日本の典型的な人工芝運動であるシールズやしばき隊を勇気を持って名指しで批判して欲しかったのが残念な点ではあります。

しかし、全体として秀逸極まりない社会問題の批判的分析の書です!

Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! Keep going, comrades! 親米親中親露!米中露至上主義!民主主義に禁句はないし、国境も文化の垣根もない!民主主義を世界へ!在日外国人への差別を止めよう!反陰謀論悪徳業者!) 

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