才能というか、誰でも優れた面がある, 2015/3/17

Amazonで購入(詳細)

レビュー対象商品: モリオ (単行本)

本作は、彼女の映画を貫くほのぼのさがいいです。私は、そこが一番好きです。次のくだりが、大切です。

日々、シャチョウの面倒を見ているうちに、才能など何も無いと思っていた自分に、「猫と心を通わせる力」があることに気がつく…。

これは、重要な物語の契機であり、インサイティングな出来事です。

つまり、誰でも能力はあるのですし、優劣は全面的ではなく、多面的にみるべきです。そうすると、各人に当然異なった優劣の差異が無数あるのは、間違いありません。それをほんわかに、またおかしく包摂しているのがいいです。こういう調子がいいです。

私は彼女と彼女の作品を愛しています。

新作を期待します　：D

Cite:

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です！"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ！民主主義にタブーなし！在日外国人への差別を止めよう！)