Saturday, February 28, 2015


ぜひ戦後70年の総括の為に2015/2/28
戦後70年の総括をする良い機会なので購入しましたよ。

反米主義も反知性主義も批判している知性溢れる本書で、最も感銘を受けた箇所をご紹介します。例えば、日本の戦後70年は、対米従属を通した対米自立の路線であったという論点です。これは、孫崎さんの戦後史観と微妙に強調点が異なります。戦後の外交姿勢の形成期は、1942年のミッドウェー海戦敗北時にすでに吉田茂と木戸幸一内大臣に依って講和が秘密裏に模索され始めた時期にまで歴史的に遡れます。また、それはその時点では条件付きで正しい政策であり、日本の犠牲者の9割を防ぐことができたはずです。そして、日本の本当の愛国者ならば、米国に次に勝つにはどうすれば良いかを考え、敗戦の原因を徹底研究するのが正道です。ところが戦後の政治は、対米従属という形式で対米自立を模索する歪な総路線に堕落させられて、思考停止してしまったのです。

本書は、戦後史を知的内面から探求するものであり、対談の採録形式です。内田さんと白井さんは互いに双方の研究成果や諸論点を共有されているようで、実に見事な論議の統一性が終始維持されていてとても知的です。

内田さん;『次にアメリカに勝つ』為にはどうすればいいのか。そこから、戦後の思考は始まるべきだったと思います。(中略)そうして緻密に敗因を分析した結果、『次にアメリカと戦争をしても必ず負ける』ということが分かり、『アメリカに二度と負けない為には日米同盟しかない』という結論が出てくるのなら、それはそれでよいのです。(中略)でも、今の日本の政治家でも、官僚でも、政治学者でも、『日米同盟以外の外交戦略はあり得るか?』という問いを自分に向けている人は一人もおりません。(本書、pp.31-35)

この論点は、文字道理に、今の日本の外交戦略の問題点に鋭く論及しています。極めて重要なご指摘です。本書は、このような政治学的に肝要且つ秀逸な諸論点に富んでいます。

全日本国民の必読書です^o^

Cited:

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ500レビュアー)

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