Thursday, October 8, 2015

対米従属論の権威中西良太氏のAmazonレビュー 本土が傾聴すべき沖縄人の声:辺野古基建設承認即時取り消しを!沖縄の米軍基地用地は全て強制接収で強奪されたのである!


本土が傾聴すべき沖縄人の声:辺野古基建設承認即時取り消しを!沖縄の米軍基地用地は全て強制接収で強奪されたのである!2015/10/6
本書は、沖縄を内植民地として、本土を宗主国であると正しく規定しています。本土は、法体制では沖縄を包括し、離島と対置させる概念ですが、此処では沖縄の構造的差別批判の意を込めてこう表現されます。

沖縄の声は、翁長さんの論説に集約されています。幾つかの要諦があります。

1)本土の人間は、ソ連崩壊後も米軍基地安保体制に賛成なのに、なぜ本土に基地をおきたがらないのか?抑止力なるものを一県に集中させるのは自己矛盾である。

2)今や米軍基地は沖縄経済の最大の阻害要因である。

3)普天間に限らず、沖縄の米軍基地は全て米軍に強制接収されたものであり、決して軍用地料目的で基地を建設させたという道理はない。これは、沖縄の歴史と民意の修正主義的歪曲である。

4)新辺野古基地を建設しても、全体の基地負担73.8%の0.7%の軽減にしかならず、変化はない。全ては県内移設だからである。

5)民主党の森本元防衛大臣は、著書で辺野古基地は元来オスプレイ100機を置く為のもので、普天間基地が耐久性で問題なので、その新基地として建設される主旨を表明している。オスプレイは、辺野古基地で増え続け、負担は増えていく公算である。

6)集団的自衛権も地政学的に沖縄に関係なくなる中東までも包括するのに、沖縄に基地を押し込んでおくのはただ本土防衛という幻想と日米同盟で米国に媚を売るために過ぎない。

私は、本書で沖縄独立反対派の佐藤さんが翁長さんは、辺野古基地に反対で、それ以外の基地は沖縄で反対しない点を指摘しています。また、翁長さんが基地建設承認取り消しを、工事の事前協議自体が過ぎ、訴訟問題が深刻化する工事着手後に後回しにした点は世紀の疑問のままです。

最後に、 沖縄負担に対して、沖縄が格別の振興策をもらっているからいいねという本土の謬見を翁長さんが否定しています。これも正論です!

翁長さん:ちなみに、人口一人当たり地方交付税の額で沖縄は16位です。国庫支出金と地方交付税を合計したものは6位ですけれども、この6位前後には10件ぐらいが同じような額で並んでいます。ですから、特別に沖縄だけが飛び抜けている訳ではないんです。27年間、米軍施政下にあったので、教育や福祉、医療、道路等が後れをとっていたものだから、復帰後は本土に追いつき追い越せと、いろいろな施策をやってきました。今、「振興策をもらっているからいいね」という話は、まったく当たらない話なのです。(p.28)

沖縄に対する構造的差別の虚構は以上の翁長さんの論旨でも反駁できています。辺野古基地だけでなく、全基地反対、工事承認即取り消しこそが本物のアイデンティティの証明です。行動に於いては、ウソはつけないからです。

沖縄の構造的差別の打破と米軍基地全廃による自主独立を断固支持致します!

本書は、全日本国民必読の書です!

Source: 中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! 対米従属批判!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
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