Sunday, January 24, 2016

対米従属論の権威中西良太氏のAmazonレビューより:民主化革命や大衆抗議運動という新帝国主義の侵略法にご注意!


政府は必ず嘘をつく  アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること  角川SSC新書
政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書
堤 未果著
エディション: 新書
価格: ¥ 842

5つ星のうち 5.0 民主化革命や大衆抗議運動という新帝国主義の侵略法にご注意!2016/1/23
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本書の至上命題は、資金の出何処を調べることにより、例えば民主化を偽装した侵略行為を見抜く事です。これは、今でも堤さんが強調される点です。

CIAがイランのモサデク政権を転覆した1953年のエイジャック作戦の様に、昨今はSNSと学生民主化運動を操作した新手の侵略行為が、色の革命からアラブの春から、リビア内戦、ひまわり運動から傘革命、そしてシールズまで横行しています。

重要な契機はレーガン政権で、彼が国務省と17ある諜報機関を通じて予算を各国の慈善団体やNGOに流し、それらをコミンテルンの様に操作統括していた史実です。

堤さんは、多国籍企業による新帝国主義と民主主義のスローガンの不可分の関係を引用をしつつ指摘しています。

ポール キベル:現代資本主義の下では、民主主義という幻想が広まっていなければならない。既存の社会秩序を脅かさない限り、反対派や抗議を体制の一環として受け入れる事が、グローバル資本にとって利益になるからだ。反対派を弾圧するのではなく、逆に抗議行動を方向付けし、操作し、反対派にとっての限界を巧妙に設定するのだ。(本書、104ページ)

つまり、そうした利用された大衆は自分たちの運動が巧妙にメディアにより誘導されている点に無自覚であり、あくまで本当の反対運動をしていると思い込んでいる点が最も厄介なのです。

結局、政権は崩壊させても、本来の終極的目的を達することなく終焉するのです。CIA資金が日本の従米右翼を通じて流入した安保闘争もそうでした。戦後日本史はCIAの最高傑作です。

堤さんによるこの手の新帝国主義の手口に関する総括は以下です。

堤さん:まず、ターゲットになった政府や指導者を、CNNやBCC率いる国際メディアが「人権や民主主義を侵害している」として繰り返し非難する。

そして水面下で米国が支援し、時には訓練した市民団体がツイッターやフェイスブックを通して人を集め、反対運動を起こすのだ。

彼らは、暴力的な行動で政府を挑発し、国際メディアがそれを「独裁者に弾圧される市民」という分かりやすい図に当てはめてイメージを広げてゆく。

無防備な市民を救うという理由で、NATO軍の武力介入が正当化され、最終的にターゲットになった政権は、「民主化革命」という崇高な目的のために、内部から自然に崩壊したという殊にされるという仕組みだ。

(本書、104-105ページ)

反体制運動は、その中で上記の新帝国主義的に利用されるもの、利己主義的な落ちぶれ議員らのタレント事業として利用されるもの、体制側メディアにより体制の一環として反体制派のスターを創出し、反対派の大衆をその消費活動に取り込むものまで全てが問題です。本物の反体制運動は稀有です。

本書は、情報汚染の中で真実に開眼する上で必須の書です!

Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! 対米従属批判!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
(トップ1000レビュアー)  

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