Wednesday, January 18, 2017

【書評】「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書) 的場 昭弘著


「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書)
「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書)
的場 昭弘著
エディション: 新書
価格: ¥ 907

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 十月革命100周年記念に20世紀までの社会主義運動の成功と挫折を再考する良書2017/1/12
重要ポイント:本書では、新書ならではの概括を20世紀までの社会主義運動について持つことができます。

事実関係:

1、共産主義=スターリン主義=社会主義と言う反共の偏見、曲解を解こうという真摯な努力もされており、社会主義思想の史的発展に即して叙述されています。殊に、第二次世界大戦後の東欧の社会主義国については、一定の福祉政策の成果を評価されている点も好感が持てます。ただトロツキーが、東欧革命に全面否定的だったということはありません。

2、革命は、労働者階級の放棄するべき手段ではないし、佐藤優のような似非マルクス主義のように待機主義で宗教的メシアニズムを待つのが資本主義の解決策としていないのはまだましです。

コメント:結語は、これまでの革命の歴史の学習のすすめで終わっています。新しい社会主義は、ゴルバチョフのペレストロイカの精神の発展の継続という形をとり、漸進的な民主改革による資本主義の是正の過程を不可避に行く社会民主主義、民主的社会主義の方向性は間違いないです。それは、資本主義を条件付きで許容し、その弊害を漸進的に改革し、それの果てに民主主義と社会主義の結合した本当の社会主義社会を目指すものです。それは、当面ネオリベとの戦いという階級闘争をとっています。

本書は、その道程にある書の一つと信じたいです。

Source:中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2015, 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!Workers of the world unite! Keep going, comrades! 親米親中親露!米中露至上主義!民主主義に禁句はないし、国境も文化の垣根もない!民主主義を世界へ!在日外国人への差別を止めよう!反陰謀論悪徳業者!) 

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