Sunday, December 7, 2014


対米従属批判:佐藤さんのおっしゃる「ズルさ」の意味とは何か?2014/12/2
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私は、早速本書を即読してみましたが、佐藤さんの扱われる11のテーマはどれも誰でも直面するものです。それから、佐藤さんのおっしゃる「ズルさ」とは、怠慢や詐欺ではなく、類に没せずに、ネオリベラルなアトム化した個人間の競争や、資本家階級のための金儲けに、我を忘れて没入してしまっている主権者国民の大多数である労働者たちに自覚的で、自己防衛的、抑制的な生き方を説いています。例えば、次の三原則は最重要です。

1、「人と比べない」
2、「嫌われることを恐れない」
3、「問題から目をそむけない」

最低限この三つの原則を公私共に貫徹できれば、ネオリベラルな今の日本社会でも我を忘れて他人である資本家のための金儲けに没入し、または利用され、他の同様の境遇にある労働者たちとの無益で不毛な個人間の競争によって、生活が陰鬱なものにならないようになります。私個人の経験則からも、佐藤さんの提示されている諸原則は至極現実的です。また、格差の拡大だけでなく、今月10日より施行の特定秘密保護法により、日本もこれからさらに高度な管理社会、警察国家になりますが、そんな滅茶苦茶な窮屈な世の中で、どう生きるべきか?何が必要なのか?それは、佐藤さんによればやはり中間団体の重要性に行き着きます。

佐藤さん:......向き合うべき問題から目をそらさないためには何が必要なのでしょう。結論から言えば、僕は仲間やコミュニティだと考えています。(中略)大上段に構えて政治的な運動を行うより、これからは自分の周りにどれだけ一緒に問題を共有できる仲間を持っているか。その強い結束と信頼関係を大事にする方が、ずっと強い生き方です。厳しい、不安な時代だからこそ、最後に生き残るのは自分の足下をしっかり作り上げた人なのです。(本書、PP.56-7)

本書はネオリベラルな激化する競争に、我を忘れ疲弊した日本の全ての勤労者、社会生活者の必読書です。

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
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