バリー・レヴィンソンが放つ寄生虫パニック映画!, December 12, 2014
レビュー対象商品: ザ・ベイ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray] (Blu-ray)
本作は、とにかく恐ろしい映画である。原因不明の海洋汚染の為に寄生虫がミューテイトして、人間を体内から食いつぶすという事件が発生する。これは、生態系が破壊され、汚染尽くされた海洋がもたらす必然的な危機を映画的メタファーに転じたフィクションであるが、手法は個人の、個人によるネットの投稿やニュース放送などの形式を取り入れ、ブレア的なモキュメンタリー化に最も成功した技巧に優れた傑作である。しかし、生理的に不快になるのは、寄生虫群のグロさにある。フィクションなのに、ゾンビよりもグロい。しかし、海洋汚染の果ては、本作の様な地獄絵図になるのは間違いない。これは、可視的に本作で寄生虫に汚染され尽くされ、星の数程の死魚の浮かぶ大洋の場面として表現されている。一度観たら、怖くて一生忘れなくなるようなホラー映画である。本作の優れているのは、観賞後に海洋汚染などに断固反対しようという危機感を持たせる事ができる点である。
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