Wednesday, December 24, 2014


愛国のインテリジェンス:今年の重大事件の真相に迫った二大教養人が送る必読書,December 17, 2014
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レビュー対象商品: 賢者の戦略 (新潮新書) (新書)
本書は多くの疑問に応えてくれると期待できます。例えば、佐藤さんの分析の様にイスラム国は、第二のソ連になるのか?今や中国からも300人以上の戦闘員が参加しているイスラム国の正体は、スンニ派のサウジの手先なのか?ISISからISへ名称変更したイスラム国を操作しているのは何処の国なのか?また、マレーシア航空機を爆破したのは反露派か親露派なのか?停戦が成立したウクライナ危機は、停戦後も何処まで悪化するのか?ロシア、中国だけでなく、米国などにもよる新帝国主義とは何か?佐藤さんのように親イスラエルから観たガザ地区のテロ爆破事件はどうみるのか?佐藤さんの教養人の定義(偏見と差別意識の少ない事)に照らして、パレスチナのテロリストを一方的に糾弾するべきなのか?そして、集団的自衛権の解釈改憲だけで、集団的自衛権が行使可能なのか?創価学会の宗教政党である公明党の役割とは、何なのか? ざっとこれらの思い浮かぶ疑問点全てにも答えてくれるのが本書であり、レイシズムによる反知性主義が横行する今の日本の言論環境で、外交ジャーナリストの手嶋龍一さんと作家の佐藤さんが知性主義のお手本を本書で示してくれており、大変勉強になりました。

まずは、第一次大戦に比して「21世紀の火薬庫」とされる第四の武器輸出国のウクライナ情勢を扱った第一章ですが、これがとにかく私がこれまで何処でも読んだ事がない程極めて秀逸な分析が施されており、ウクライナ情勢で、西側から経済制裁を受け今正にルーブルをプーチンが操作していても、暴落を食い止められなくなっていますが、この傾向はロシアの対中接近を招き、結果としてイランとも接近し、この三国の新枢軸が形成され、冷戦ならぬ熱い戦争、新たな大戦が引き起こされかねないということと、中国がこのウクライナ危機の漁父の利を得る形で資源外交で盤石の体制を得て、東アジアでの積極的拡張主義が勢いずく危険性が高まるという本物の諜報のプロの分析です。

佐藤さん:刻々変化するウクライナの情勢は、日本にとっても、地球の裏側の出来事ではありません。欧米と日本が戦略的思考を欠いたまま、プーチンのロシアを追いつめると、ロシアは中国とイランへ接近を強めていきます。そして、モスクワ・北京・テヘランという「新枢軸」が形成される可能性がぐんと強まります。(本書、P.15)

私は、さらに以下のお二人の対話から格別の感銘を受けました。

手嶋さん:......とはいえ、技法を身につけるだけでは、インテリジェンスの神は我々に微笑んでくれません。本書を締めくくるに当たって、国家のインテリジェンスに携わる者が決して忘れてはならないものとは何かを話し合ってみましょう。

佐藤さん:ひとことでお答えします。それは「愛国心」です。 (本書、P.258)

本書は、全ての教養人必読の書です。   

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