Saturday, November 29, 2014


フルフォード・ファン必読の書2014/11/26
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本書でもとり上げられる基本的にイルミナティ、P2ロッジ、サタン、ルシファー、闇の勢力、アシュケナジー、ニムロデ、フリーメーソン、スカル・アンド・ボーンズ、サバタイ、フリーメーソンとかの宗教的なこの手の陰謀論系の名称も、氏の造語であるサバタイ派マフィアもCIAの文書にもでて来ないし、謀略説を科学的に論証する米国のアカデミックな研究書ではでてこない(ただし、マフィアという呼称はでてくる)。それらのタームを使った時点でうさん臭くなるからである。宗教的な秘密結社が実在するならば、本当に現実のオペレーションでどう機能しているかの立証は不可欠である。さもないと、いつまでも陰謀論というレッテルが付きまとうし、長くはもたない。権力者共同謀議論の母国アメリカの論客達は、正にこの点に細心の注意を払っている。注釈だけでも三分の一は行くが、それが実証的な論文の文体である。ちなみに、本当の国際的な謀略機関は、例えばかのアラブの春、ウクライナ危機、ひまわり運動、傘革命などを策謀したNEDという現実の組織である。本書では、ISに関するフルフォードさんの分析が興味深いです。

フルフォードさん:イギリスの情報(要出典)によると、ISISの衛星通信はすべてエルサレムを経由しているのだそうです。さらに、ISISの使っている無人航空機(通称ドローン)は、アリゾナ州ハッチワーカー基地から飛んできています。トルコには、アメリカのジェームズ・タウン財団が資金を出し、CIAが訓練を行っている中東のゲリラ組織の軍事教練施設があります。アメリカの敵であるテロリストを、アメリカが養成している。彼らイスラム過激派とイスラエルとアメリカは一体なのです。(本書、P.263)

国務省が動いているところでは、CIAやその他17もある米国の表向きの諜報機関も当然動いているので、両者の反目説は我々からするとあまり意味がないし、上述の様にイスラム国も、コントラ、アルカイダ、グラウディオ作戦時のネオナチ、スボボダ同様に米国の創作であることはもはや明白である。

また、本書でも東日本大震災が地震兵器/気候兵器による説、原発事故自体が米帝の工作によるという説が何処までエビデンスに基づくものなのか、真剣に検証するためには、第三者的な参考資料やその的確な注釈による明示も必須である。

しかしフルフォードさんは、これまでの大事件を大抵まず謀略として解釈検討するのが、我々が一面的にならないで、その可能性を念頭において慎重に社会諸問題を考察する助力をしてくれている点は有益であり、高く評価されるべきです。

本書はフルフォード・ファン必読の書です。

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
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