アメリカの民主主義の声：基地帝国、世界統一政府構想への警告, 2014/11/6

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Ethosとは、ある思想体系である。ここでも社会問題に対する上で、体系知の必要性が全体の構成自体に依って暗示されている。

この約一時間は、著名な米国の民主的知識人（チョムスキー、ジン、チャルマーズ、ムーアなど）の短編インタビューを挿入し、既存の大手のニュースのフッテージを再編集して制作したドキュメンタリーであるが、彼らと日本の今の孫崎さん、植草さん、フルフォードさん、堤さんなどの民主的な論客の思想と同質であることが感受できる。中でも本作で必見なのが、前半の政治をテーマにした部分で、歴代共和党政権及び民主党政権の首班達の自己矛盾した言動が対照的に編集されており、彼らの欺瞞が暴露されている。日本の安倍の二枚舌も、ここに何の違和感もなく挿入できる。本作に限らないが、このように体制周辺に位置する反体制派達は、ドキュメンタリーを制作しても一本ぐらいで潰されているのも現実である。本物の批判者をメディアは取り上げないのである。このPete McGrain氏もブロックされている。この映画は、本物の芸術である。社会問題の実践的解決の運動と、映画制作という芸術運動の見事な統合がここにある。こうでなくては、何の意義もない。無知でない限り、社会にネタがないなどということはありえない。ありすぎるが、その中で意義のある題材とは本作で扱う様な禁忌的なリスキーなものであり、だからこそ映画が担うに相応しいのである。ちなみに本作の目玉は、アーロン・ルッソとニコラス・ロックフェラーとの会話であり、その生の証言が９１１から始まる中東侵略が謀略であることを証明している。

本作こそ素晴らしい本物のドキュメンタリーである。

中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です！"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ！民主主義にタブーなし！在日外国人への差別を止めよう！)