短い20世紀論とは、1914年から1991年のソ連崩壊まで!, 2014/12/24
レビュー対象商品: 20世紀の歴史―極端な時代〈上巻〉 (単行本)
本書では、歴史的段階を意味の固まりとして概括する著名な意味論的歴史観が特筆に値します。著者に依れば、啓蒙の時代、19世紀とはフランス革命の1789年から1914年の第一次世界大戦勃発で終わるそれです。では、20世紀とは何だったのか?彼に依れば1914年から1991年のソ連崩壊までです。従って今は、1991年から続く21世紀の時代と言えます。いずれも、悲観的な歴史観と言えます。マルクスの資本主義への処方箋は二つありました。それは、科学的社会主義と社会民主主義(修正資本主義)です。どちらも、1917年や1960年代の形態は今では否定され、ネオリベに打倒されてしまいました。19世紀の啓蒙主義も、20世紀の理想主義も大ブルジョアジーのネオリベラリズム(超格差主義とそれに依る人口削減も含む)に依って消滅させられたのが、これまでの歴史ですが、我々の未来は過去の二つの時代の致命的欠陥を克服し且つ止揚した最高度に民主主義的なものだと確信しています。それができぬならば、いつまでも敗北したままでしょう。
本書は、意味論的な時代区分から過去の二つの時代を再考する上での必読書です。
本書は、意味論的な時代区分から過去の二つの時代を再考する上での必読書です。
中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)
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