黒澤さんはジャンル映画が巧い!, 2014/7/12 対米従属( Slavish Obedience to the U.S.)批判論者の中西良太さんのレビューより
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黒沢さんは、1989年の『スウィートホーム』でハリウッド、アメリカのジャンル映画作りの日本映画への応用が最も優秀な監督である事を証明していたし、このホラー映画は邦画史上最高です。そんな黒沢さんの挑んだハードボイルドの傑作が本作で、音楽はカーペンターの模倣だとご本人が認めているし、いい音楽だった。随所に『グロリア』や、『悪魔のいけにえ』などの影響が見られ、あの逃亡犯の自殺場面は、香港のニュース映像の影響から構成された。後続作が、アートフィルムの刑事アクションという彼の折衷主義が出てきてしまっていて残念なのに対し、本作は、ジャンル映画を本道とされていた時期のVシネであり、とても面白く、最初監督は誰なのかと問うてしまった。
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