孫崎さんは正しい!「領土問題で紛争をするのは馬鹿馬鹿しい。」 , 2014/7/7
Amazon.co.jpで購入(詳細) 対米従属 反体制運動家の中西良太さんのレビューより
私は、本書を尊敬、崇拝する愛国的な主権者国民の味方である孫崎さんの正論目当てに購入しました。提言1で、いきなり孫崎さんの実にきまっている写真を発見して感激!早速拝読すると、孫崎さんはご自身の略歴と中ソ領土紛争(棚上げによる解決が適用された)とイラン/イラク戦争(シャトルアラブ川に国境線を引くためだけに20万人犠牲)という二つの国際的な領土問題の体験が、孫崎さんが外務省で自分の政治的自覚の出発点になったと言及されています。なるほど、当時も今も官僚は、留学し放題で、入りたい大学へは公金留学できるので、個人での経済負担は皆困難でも、就職後にこのように留学への道が敷かれているのは官僚なのである。孫崎さんも、はじめは大志がなく、欧米への留学目的で外務省入りしたことを吐露されています。
ここで、孫崎さんの幾つかの要諦を概括し、ご紹介します。
1)領土問題になると、相互に正確な歴史理解なしに一方的な主張をしがち。
2)北方領土や尖閣諸島問題も、米帝国主義が日本の対米従属を高めるために緊張関係を維持させ、対決姿勢を強めるために創作したものであるのに、外務省は米国の狙いを知らず、まんまと隷属を選んだ。
3)尖閣諸島問題について棚上げ否定論を日本が採り始めたのは、日米同盟強化へと日米関係の再定義が行われた1995年である。
4)中国は、国連憲章を重視し、内モンゴルなど内国地を強権的に支配する傾向はあっても、他国を強奪する姿勢は見られない。また、戦争での最終的敗北を確実に回避できる兵器である核ミサイルを保有し、日本の10倍以上の軍事費を支出し、対台湾の兵力をそのまま尖閣諸島に転用できる中国に日本は、長期的に勝ち目はない。仮令、一時的に勝っても、10年後には軍事力を増強して反抗にくる。しかし、尖閣諸島を維持する方法は棚上げ合意である。軍事力の増強と他国への侵略政策は、全く異なった事柄であり、ファシスト安倍のようにこれらを混同するべきではない。
5)孫崎さんは、領土を譲渡せよとか、敗北主義をとっているのではなく、論理的に日本のものとして勝てるものは全て
領土として主張して保全するべき事を説いている。孫崎さんは、先の大戦のような後先考えぬ大本営の暴走による大敗北を回避することを念頭に置いておられる。孫崎さんは、領土問題で敗北主義ではない!不利な状況下での戦略的な日本の対処法を提言されている。領土問題は、外交の最優先課題ではない!
6)竹島は、歴史上一度も朝鮮半島のものではなかったので、日本による国際司法裁判所への提訴は妥当である。
7)1951年に対米従属政権である吉田茂は、千島列島の完全なる放棄をサンフランシスコ平和条約で明記してしまった。
8)日本の今の全ての領土問題の基礎は、日本の領土を規定したポツダム宣言とサンフランシスコ平和条約である。
最後に、本論考において読者が知るべき孫崎さんのお言葉を引用する。領土問題の考察で何が一番大切なのか?
孫崎さん曰く:「相手国が何を言っているのか、そして我が国が何を思っているかを冷静に見る事です。今の日本は外部環境の把握が出来ていません。万が一、衝突したら将来どうなるか、という発想もほとんどありません。」(P.20)
又、尖閣諸島問題の解決法で重要な点が指摘される。「尖閣の資源についても、島の帰属が決まったからといって、どちらが総取りするという発想はやめなければいけません。島の帰属問題とは別に、資源の分配がどうしたら合理的になるかという交渉をすれば良いのです。」(P.20)
尖閣諸島問題で、孫崎さんはこの点を先の小説では披露されていませんでしたが、この島の帰属問題と、資源の友好国間での配分問題の分離は戦略的に重要です! 孫崎さんは、尖閣諸島問題こそ日本が勝利する可能性が最も高い問題であると言及されており、ネオリベラリズムの対米隷属派の売国奴連中の非難は全く的外れです。
本書は、全日本国民必読の書です。
ここで、孫崎さんの幾つかの要諦を概括し、ご紹介します。
1)領土問題になると、相互に正確な歴史理解なしに一方的な主張をしがち。
2)北方領土や尖閣諸島問題も、米帝国主義が日本の対米従属を高めるために緊張関係を維持させ、対決姿勢を強めるために創作したものであるのに、外務省は米国の狙いを知らず、まんまと隷属を選んだ。
3)尖閣諸島問題について棚上げ否定論を日本が採り始めたのは、日米同盟強化へと日米関係の再定義が行われた1995年である。
4)中国は、国連憲章を重視し、内モンゴルなど内国地を強権的に支配する傾向はあっても、他国を強奪する姿勢は見られない。また、戦争での最終的敗北を確実に回避できる兵器である核ミサイルを保有し、日本の10倍以上の軍事費を支出し、対台湾の兵力をそのまま尖閣諸島に転用できる中国に日本は、長期的に勝ち目はない。仮令、一時的に勝っても、10年後には軍事力を増強して反抗にくる。しかし、尖閣諸島を維持する方法は棚上げ合意である。軍事力の増強と他国への侵略政策は、全く異なった事柄であり、ファシスト安倍のようにこれらを混同するべきではない。
5)孫崎さんは、領土を譲渡せよとか、敗北主義をとっているのではなく、論理的に日本のものとして勝てるものは全て
領土として主張して保全するべき事を説いている。孫崎さんは、先の大戦のような後先考えぬ大本営の暴走による大敗北を回避することを念頭に置いておられる。孫崎さんは、領土問題で敗北主義ではない!不利な状況下での戦略的な日本の対処法を提言されている。領土問題は、外交の最優先課題ではない!
6)竹島は、歴史上一度も朝鮮半島のものではなかったので、日本による国際司法裁判所への提訴は妥当である。
7)1951年に対米従属政権である吉田茂は、千島列島の完全なる放棄をサンフランシスコ平和条約で明記してしまった。
8)日本の今の全ての領土問題の基礎は、日本の領土を規定したポツダム宣言とサンフランシスコ平和条約である。
最後に、本論考において読者が知るべき孫崎さんのお言葉を引用する。領土問題の考察で何が一番大切なのか?
孫崎さん曰く:「相手国が何を言っているのか、そして我が国が何を思っているかを冷静に見る事です。今の日本は外部環境の把握が出来ていません。万が一、衝突したら将来どうなるか、という発想もほとんどありません。」(P.20)
又、尖閣諸島問題の解決法で重要な点が指摘される。「尖閣の資源についても、島の帰属が決まったからといって、どちらが総取りするという発想はやめなければいけません。島の帰属問題とは別に、資源の分配がどうしたら合理的になるかという交渉をすれば良いのです。」(P.20)
尖閣諸島問題で、孫崎さんはこの点を先の小説では披露されていませんでしたが、この島の帰属問題と、資源の友好国間での配分問題の分離は戦略的に重要です! 孫崎さんは、尖閣諸島問題こそ日本が勝利する可能性が最も高い問題であると言及されており、ネオリベラリズムの対米隷属派の売国奴連中の非難は全く的外れです。
本書は、全日本国民必読の書です。
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