Tuesday, July 29, 2014


対米従属 Slavish Obedience to the U.S. 批判論者の中西良太さんのレビューより
ブラック企業絶滅という社会的目標を達成する最も有効な戦略とは?
2014/7/26
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本書では、無制限の服従義務を今や正社員に限定せず、バイト、非正規にも強要する諸悪の根源である日本型雇用システムの純化としての社会問題であるブラック企業対策の一環として諸策が提言されている。

ブラック企業が日本社会の企業偏重主義のシステム全体の複合的な産物であるという前提の基で、家庭、学校、医療、福祉、弁護士、NPO、労基署などの行政機関などの多分野、多領域間のフォーラム、小冊子作成などを通じた社会的ネットワークの構築が、ブラック企業絶滅という社会的目標を達成する最も有効な戦略であることが本書を通読して理解できる。

また、労働者使い潰しの4大違法労働時間制は、固定残業代(あらかじめ残業代込みとした基本給契約)、裁量労働時間制(一定労働時間働いたとして賃金と時間の関係を分離する点を悪用する)、管理監督者(今では、バイト店長まで登場しているが、肩書き上は管理職なので、残業代ゼロである)、変形労働時間制(一定期間を平均して1週当たりの労働時間が法定内であれば、1日8時間、1週40時間を超えて働かせることができる制度)の4つが地方や都心を問わず蔓延してきている。この4つは、全て労働時間と賃金の分離であり、安倍政権は、このようなブラック企業(ネオリベラリズムで純化する日本型労働システムという諸悪の根源、そのコアとなる特徴は労働者の無制限の服従規定)の合法化を推進していることは看過できない!安倍独裁政権は、労働者階級の敵である!!

本書は、日本型雇用システムに無意味に苦しめられている全勤労者の必読書です!!悪いのは、ブラック企業の屑どもであり、違法労務管理を容認する道理はない!!!少子化も、離婚も、鬱病も、自殺も、過労死も全ては主として違法労務管理の産物である。

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