== 対米従属の例==
<ref>Chalmers Johnson title = Blowback, Second
Edition: The Costs and Consequences of American Empire, Owl Books, 2000,
pp..xi, pp.68, pp.71-72. See the whole chapter 3: Stealth
Imperialism.</ref><ref>Naomi Klein title = The Shock Doctrine: The
Rise of Disaster Capitalism, PICADOR, 2007.See the part 1 to
4.</ref><ref>チャルマーズ・ジョンソン『帝国アメリカと日本 武力依存の構図』所収『三つの冷戦』、[[集英社]]。</ref><ref>木村朗、前田朗編著『21世紀のグローバル・ファシズムー侵略戦争と暗黒社会を許さないためにー』、耕文社、2013年。</ref><ref>{{Cite
web|last=NPJ通信|title=NPJ特別寄稿「日本はこのままファシズム国家へと変貌するのか─暗黒社会の到来を許すな!」>対米従属|url=http://www.news-pj.net/npj/kimura/20131120.html|accessdate=2013-12-21}}</ref><ref>[[オリバー・ストーン]]『オリバー・ストーンが語る
もうひとつのアメリカ史』DVD-BOX、[[角川書店]]、2013年、冷戦篇参照。</ref><ref>エンリコ・パレンティ、トーマス・ファツィ監督『誰も知らない基地のこと』(Effendemfilm
and Takae Films、イタリア、紀伊國屋書店、2012年)</ref><ref>豊下
楢彦『安保条約の成立――吉田外交と天皇外交』、[[岩波新書]]、PP.226-233。</ref><ref>William
Blum title = ROGUE STATE: A Guide to the World's Only Superpower, Common
Courage Press, 2005, pp.162-220.</ref>
===対米従属の事例解説===
実態として確認されている対米従属の事例とは、アメリカ合衆国政府が、戦前、[[冷戦]]期及びそれ以降海外に樹立した[[傀儡政権]]([[:en:Puppet
state]])を背後から操って間接支配する統治の事例であり、従来の公式的な[[冷戦]]史観とは異なった世界史がその表面下に通底しており、[[対米従属]]と対米自立の闘争は[[日本]]に限らず[[世界史]]的な規模で展開されて来たし、それには[[歴史]]上の幾つかの発展段階がある。第一は、1893年からの[[ハワイ併合]]過程が象徴する直接的植民地支配の帝国主義時代から、1941年7月に設立された情報調整局([[:en:Office
of the Coordinator of Information]])を前身とする戦略情報局([[OSS]]、[[Office_of_Strategic_Services]])を成立させた[[第二次世界大戦]]期を経て、1947年の大統領が議長を務める[[アメリカ国家安全保障会議|国家安全保障会議]]と、それが管理する大統領直属の諜報機関、対外工作機関であるCIA<ref>孫崎享、『戦後史の正体
1945-2012』「戦後再発見」双書1)、創元社、PP.11-13、2012年。</ref>を成立させた[[国家安全保障法]]案可決までの段階、第二は、1953年の[[イラン]]におけるCIA初の海外政権転覆([[:en:1953
Iranian coup d'état]])である[[モハンマド・モサッデク]]政権転覆及び対米従属政権樹立のAJAX作戦(通称:アジャックス作戦)から、1973年9月11日のチリに於ける[[サルバドール・アジェンデ]]政権転覆作戦における史上初の、[[ニクソン]]政権支援のシカゴ学派の新自由主義クーデター([[チリ・クーデター]])成功に至るまでの新帝国主義政策形成の段階<ref>Naomi
Klein title =The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism, Picador, New
York, 2007, P.77.</ref>、そして、第三が、それ以降から冷戦終結を経て世界中で1973年の[[チリ・クーデター]]をモデルにしつつ実施される段階である。それは、[[サッチャー]]の[[フォークランド戦争]]時の新自由主義応用モデルや、[[ボリビア]]の[[ビクトル・パス・エステンソロ]]や[[ゴンサロ・サンチェス・デ・ロサダ]]のように、非軍事政権で尚かつ文民クーデターによる新自由主義応用モデルなどの登場をもたらした。すなわち[[議会制]]下で、合法的に[[秘密保護法]]などのように抗議反乱を鎮圧できるソフトな強権体制を確立し、[[軍事政権]]や[[強制収容所]]やシカゴ学派をもはや必要としない形<ref>Naomi
Klein title = The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism, PICADOR,
2007, P.174.</ref>で、発展応用されていく惨事便乗型資本主義([[コーポラティズム]]、グローバル・[[ファシズム]]<ref>{{Cite
web|last=NPJ通信|title=NPJ特別寄稿「日本はこのままファシズム国家へと変貌するのか─暗黒社会の到来を許すな!」>対米従属|url=http://www.news-pj.net/npj/kimura/20131120.html|accessdate=2013-12-21}}</ref>、[[多国籍企業]]中心の[[選民]]思想、その実現としての民営地方自治体の拡大<ref>[[山田正彦]]著
『TPP秘密交渉の正体』竹書房、2013年、PP.187-188。</ref>及び世界再構築戦略、[[:en:Disaster
Capitalism]])の段階である<ref>フランク・ドリル『テロリストは誰?』、ハーモニクス出版、2004年、PP.9,
14-15。</ref><ref>木村朗、前田朗編著『21世紀のグローバル・ファシズムー侵略戦争と暗黒社会を許さないためにー』、耕文社、2013年。</ref><ref>[[オリバー・ストーン]]『オリバー・ストーンが語る
もうひとつのアメリカ史』DVD-BOX、[[角川書店]]、2013年。</ref>。
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