Tuesday, October 21, 2014


ひまわり運動への作者の暖かい現地ルポ2014/10/12
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レビュー対象商品: 革命のつくり方 (単行本)
私は、ひまわり運動は今ではアラブの春と同様にランド研究所とグーグルそして国務省が、王金平と国民党本土派を通して、特定の学生運動団体を支援し、同時期に丁度協議中だったTIFA(台湾と米国の自由貿易協定で、実際はTPPの前倒し的実現であり、このサービス協定よりもその協議はブラックボックスである)への批判を避け、それを安逸に推進させていく為の反中、反ECFAを建前にした壮大な米国と国民党政府が演出した偽革命であったというのが真実であるのは、関係者や内部諜報で既に明白である。ただ、このように表面的なひまわり運動のルポでは、彼らの宣伝的な表層しか記録できていないのが残念である。筆者は、李登輝がネオリベラリズムをいち早く台湾に注入した張本人であることを知らない。またひまわり運動のリーダー層は、海外では現地の台北文化代表処の国民党官僚達への報告と許可取得を経ており、運動の参加者達の名簿も申請の形で既に国民党側の手中にあることも知らない。そして、何よりもECFAとTIFAやTPPとの均衡論によるそれらの肯定は、米国に買収され当時積極的にTPP宣伝を行った自由時報や国民党政府などが伝播した恐るべき詭弁であり、韓米FTAでさえも、それだけで韓国を地獄に変えたのに、その弊害が何十倍にも自乗的、重層的に台湾にのしかかることにも考慮が必要である。これが、ひまわり運動というアラブの春やフィリピン反中運動やベトナム反中運動、傘革命などのようにランド研究所、アメリカ国務省と、その全米民主主義基金 (NED)、そしてその下部組織、全米民主国際研究所(NDI)が背後で画策した帝国主義的に利用されたデモ運動の正体であり、以下のような表層的な分析では、読者を連中の演出したプロパガンダの物語を鵜呑みにするようにミスリードしてしまう。

港さん:世界各地の占拠やデモでも、こういう光景を目にしたことはないので、本当に驚いた。段ボールが大活躍である。(174ページ)

ひまわり運動は、対米隷属の二大政党制を有する日本以上の対米隷属地域である台湾の社会的構造からでてきた壮大なプロパガンダであり、その目的は達する事はなかったし、サービス協定は問題なく成立している。悲劇的なのは、それによって煽動され、無惨に暴行され、逮捕投獄された台湾の無名の学生たちである。あの官製のアイドルたちではない。

しかし親台派として、あからさまに台湾への愛情を本書で吐露されている点は高く評価できます。それが、ひまわり運動への額面通りの愛情こもった素敵な筆者の評価となっているのでしょう。

本書はひまわり運動を革命と信じたい人々の必読書です。

出典元:
中西良太 / Ryota Nakanishi "Amazon Top #500 Reviewer 2014, 2013です。 憲法、消費税、TPP、基地問題、原発、労働問題、マスゴミと前近代的司法が日本の最重要問題です!"さんが書き込んだレビュー (万国の労働者階級団結せよ!民主主義にタブーなし!在日外国人への差別を止めよう!)

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