ネオリベラリズムを倒したアルゼンチンの労働者達の選択肢は生産機関の労働者による自主管理, 2014/3/19
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本作は、20世紀末のアルゼンチンで、米国IMFの経済支援を受け入れ、例の如く対米従属の傀儡政権として新自由主義により同国を超格差社会にしたカルロス・メネム大統領の治世下で、労働者達は閉鎖された工場に再び集まり、第三の選択肢としての労働者による生産機関の自主管理方式を相互扶助の精神を基に実現させていた。この記録映画は、ネオリベラリズムに対するナオミ・クラインやアントニオ・ネグリが示唆するオルタナティブの実例を正に活写した映画武器としての傑作である。本作における労働者による生産機関の自主管理方式は、同国のネオリベの弊害を見事に改善していることが窺える。そしてその姿はまさに1973年のチリで見られた愛国的で、民主的な戦う労働者達の姿と寸分違わぬものがある。永久に失われたと思われた理想、ネオリベに対するオルタナティブの模索とその実現が本作でナオミ・クラインにより見事に捉えられている。彼女自身も、デモの鎮圧に遭い催涙ガスの攻撃を受けてクルーもろとも避難するシーンも迫力がある。
本作は全日本国民必見の映画です。
本作は全日本国民必見の映画です。
対米従属批判論者の中西良太さんのアマゾンレビューより
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