ブラック企業におけるブラックバイトの登場:日本の労働者階級は団結しブラック企業を潰すべきである!, 2014/5/27
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レビュー対象商品: ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書) (新書)
本書で、今野氏が言及されていない現段階での日本のブラック企業に観られる現象は、次のものがある。例えば、実質的に低賃金で無期のバイトであるのに、正社員として搾取し続ける詐欺としての見なし正社員(事例としては、勤続28年でみなし正社員として無期のバイトを強いられてきた無知な労働者もいる)、中でも非正規にも正社員の時間、空間、業務の無制限な服従義務を強いて悪用するブラックバイトが登場している。どちらも、人権よりも資本家の金儲け優先の日本型雇用システム=日本型経営の最近発見された極端な搾取の形態である。今野氏は、ブラック企業を大量採用、大量解雇で、正社員としての無制限な服従義務を悪用し、その代価としての十分な社会保障を払わない企業としているが、社会保障の有無に関係なく、正社員の無制限な服従義務がある限り、その悪用としてのブラックな日本型雇用システム特有の労働問題は永久に解決しないのである。日本型雇用システム自体がブラックなのである。
対米従属批判論者の中西良太さんのアマゾンレビューより
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