ケリー・チャンはカッコイイ!第二のブリジット・リンだね!, 2014/6/21 対米従属批判論者の中西良太さんのレビューより
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本作は、ネオリベラルな香港の現状を高度に反映した作品である。強盗側も警察側も冷徹で人情が一切介在せず、各人が佐藤優さんがいうアトム化した極度の個人主義の競合を繰り返している。ケリー・チャンは本作では、いわゆる女性の社会進出の理想像として描かれているし、男性が観ても格別かっこいいと思うが、あまりにも感情が欠如している。まるで、香港警察のCMといったところであるし、ネオリベラルな香港のCMと言ってもいい出来である。ジョニー・トーは、ジョン・ウー以降のネオリベラルな香港映画を代表する人物であるが、人情を忘れなかったジョン・ウー監督には敵わない。
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