Monday, June 9, 2014


速読は読まなくても良い本をはじくためであり、熟読する月平均4~5冊の厳選された本こそが血肉となる2014/4/11
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 本書は、ショーペンハウアーに匹敵する読書論である。佐藤さんの本書における論考で、私が共鳴感激した点は数多い。例えば、速読とは読まなくても良い本を選別排除するためであり、身に付き現実の現象を自ら説明可能になる本物の知識として吸収されうるのはあくまで月平均4から5冊の厳選された熟読本のみである。この点が本書の核心となるテーゼである。

 佐藤さんのご指摘される体系知(体系的に物事を考えられる)を養うために、特に体系的思考(一つのシステムやメカニズムを概念的に丸ごと把握する)の巨人ヘーゲルやマルクスの書は、大変参考になる。また、読書ノートはメモであれ、注釈であれ、引用であれ、プランであれ、全て一冊にまとめておくという手法も経験則からいっても最も効率がいいし、何よりもそれは自分の頭の中に諸書の索引を形成させるためである。これが、執筆時の要となる。そして、読書ノートはまず重要箇所の引き写しとそれへのコメントで其の内容が構成される。佐藤さんは、レーニンの哲学ノートが読書ノートのパラダイムであると指摘する。
 
 余談だが、国家主権概念を形成したウエストファリア条約(1648年)は一般には忘れられている。しかしこれは、国際政治の原点として記憶に止めたい基礎知識である。
 
 本書は全ての読者人必読の書です。

対米従属批判論者の中西良太さんのアマゾンレビューより

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