Monday, June 9, 2014


CIAの非人道的な拷問と秘密作戦に反旗を翻した元CIA工作員の物語2014/4/19
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本作は、名匠アンドリュー・デイビス監督の傑作の一つであり、ハリウッドの紋切り型であるCIA工作員の秘密作戦を後進国民主化に貢献する英雄物語に変えるという軌道から外れた異色作である。ランボー(一作目は除く)や007は、現実に於ける米帝と英帝諜報機関のCIA, DIA、MI5&6などの娯楽形態のプロパガンダの典型である。そこでは、連中の実施する他国の属国化を企す秘密作戦(dirty trick)が、映画という芸術表現において独裁に喘ぐ後進国の民主化の為の米国/英国諜報機関の干渉として描かれてきたのが既定路線である。

やはり、セガールのニコがCIAにリクルートされるがベトナム戦争下での、CIAの残虐な拷問やdirty trickを目にしてさすがの無敵男もCIAを裏切るが、それが全ての悲劇の始まりとなる。プーチンがいうように、諜報部員に元諜報員という肩書きは存在せず。裏切り者はあくまで追求され社会的に抹殺されるのが現実である。

私が感激したのは、デイビス監督がハリウッド映画に於いて、政治的なタブーと規定路線を破るのに本作に於いて成功している点であり、ここに彼及び本作の独自の存在意義と価値がある。

本作は、劇映画、娯楽映画による社会的批判の模範であり、デイビス監督がそれまでの諜報機関のプロパガンダに、アクション映画を貶めないようにここで努力されている点を見落とすべきではない。娯楽映画でも社会的批判は可能である。
対米従属批判論者の中西良太さんのアマゾンレビューより    

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